岐阜県は、かつての美濃国と飛騨国とで構成され、南部の美濃地方は濃尾平野が広がり、北部の飛騨地方は、標高3,000m級の山岳地帯が広がります。
戦国時代を生きた名だたる武将を排出した地としても知られ、城下町を感じられるレトロな景観や、歴史関連スポットが点在。そのほか、大自然スポットや温泉、岐阜グルメなども楽しめます。
今回は、そんな岐阜を巡る観光モデルコースと見どころ、岐阜で行くべき観光スポットについて解説していきます。
岐阜観光モデルコース
ではまず、岐阜を巡る観光モデルコースを解説していきます。
岐阜観光モデルコースは以下の通りです。
✅岐阜観光モデルコース
岐阜観光モデルコースは、岐阜市内の観光スポット「岐阜城」や「川原町の古い町並み」、「岐阜大仏」を巡った後、西側へ移動し、墨俣一夜城や大垣城、関ケ原古戦場など歴史関連スポットを観光していきます。
時間があれば、南下して「養老公園」や「千代保稲荷神社」も巡ってみましょう。
また岐阜県は、電車やバスでも観光できますが、1泊2日で充実した旅行にするなら車が必要になります。
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岐阜の観光の見どころ
岐阜の主要観光スポットは以下の通りです。
✅岐阜の主要観光スポット
- 岐阜城
- 川原町の古い町並み
- 岐阜大仏(正法寺)
- 墨俣一夜城(大垣市墨俣歴史資料館)
- 大垣城
- 関ケ原古戦場
- 養老公園
- 千代保稲荷神社
- 岐阜かかみがはら航空宇宙博物館
- 郡上八幡
- 飛騨高山
- 下呂温泉
- 奥飛騨|新穂高ロープウェイ
- 飛騨古川(ひだふるかわ)
- 馬籠宿
岐阜の観光の見どころは、織田信長が居城とした「岐阜城」と日本最大の合戦地跡の「関ケ原古戦場」、商売繫盛のご利益で支持を集める「千代保稲荷神社」などです。
そのほか、岐阜北部には「郡上八幡」や「飛騨高山」、「下呂温泉」。東部には「馬籠宿」などの有名観光地があり、岐阜市内から1泊2日で観光できます。
宿泊は岐阜駅周辺のリーズナブルな価格のシティホテルが利用できるほか、岐阜城のふもとにある長良川温泉がおすすめです。
そのほか、岐阜県内にある下呂温泉や飛騨高山、南にある名古屋、西にある琵琶湖の観光スポット・モデルコースは以下の記事にまとめているので合わせてご覧ください。
岐阜観光|行き方・交通アクセス
岐阜市内への行き方は、東京からは新幹線で名古屋駅へ向かい、「JR東海道本線快速」に乗り換えて20分から30分ほどです。
飛行機では、県営名古屋空港が最寄りで青森、いわて花巻、山形、新潟、出雲、高知、福岡、熊本の8都市を結んでいます。東京の羽田・成田からは中部国際空港が利用でき、所要時間は1時間10分ほどです。
新幹線や飛行機のチケットは、「ホテル・旅館」と組み合わせたダイナミックパッケージでお得に購入することができます。このようなサービスは、以下の旅行会社で取り扱われているので、ぜひチェックしてみてください。
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岐阜で必ず行きたい16の観光スポット
では、ここからは上記モデルコースで訪れたい岐阜の観光スポットをそれぞれ解説していきます。
岐阜城
金華山山頂の岩山の上にそびえる岐阜城は、斎藤道三公・織田信長公のかつての居城です。建仁年間(1201年~1204年)に鎌倉幕府執事二階堂行政により初めて砦が築かれたといわれています。
現在の城は昭和31年に復興されたもので、鉄筋コンクリート造りの3層4階構造。城内は史料展示室になっており、最上階からは岐阜市内と日本アルプスが一望できます。
岐阜城までは、岐阜公園と金華山(標高329m)の山頂を約4分で結ぶ金華山ロープウェーで行くことができます。難攻不落の城としても知られ、『美濃を制すものは天下を制す』と言われていました。
岐阜城
所在地/岐阜県岐阜市金華山天守閣18
TEL/058-263-4853
営業時間/9:30~17:30(10月17日~3月15日は16:30まで)
元旦のみ 6:30~16:30
料金/大人200円、小人100円
ロープウェー料金/
大人(片道)630円、(往復)1,100円
小人(片道)300円、(往復)550円
▶公式ホームページ
川原町の古い町並み
長良橋南詰の鵜飼観覧船のりばから西へ続く「湊町・玉井町・元浜町」は、通称「川原町」と呼ばれ、格子戸のある古い町並みが今も残っています。
かつては長良川の水運を利用した川港として栄え、多くの商店で賑わっていました。
現在でも、伝統工芸品「岐阜うちわ」を製造販売しているお店や、岐阜銘菓「鮎菓子」で知られる和菓子店などがあり、レトロな雰囲気を残したまま営業しています。
岐阜大仏(正法寺)
日本三大大仏を称される「岐阜大仏」は、正法寺にある仏像(釈迦如来像)です。天保3年4月(1832年)に、実に38年の歳月を費やして完成しました。
仏像は坐像で高さは13.7m。周囲1.8mのイチョウを真柱として、木材で骨格を組み、竹材を編んで仏像の形を形成しています。乾漆仏としては日本一の大きさを誇ります。
岐阜大仏(正法寺)
所在地/岐阜県岐阜市大仏町8
TEL/058-264-2760
営業時間/ 9:00〜17:00
入館料/大人200円、小人100円
定休日/無休
▶公式ホームページ
長良川温泉
岐阜城の麓に広がる長良川温泉は、開湯から1300年もの歴史を誇る温泉地で、長良川湖畔には7軒のホテル、旅館が存在しています。
その中で一番人気があるのが「十八楼」。江戸時代より160年続く岐阜の老舗宿で、明治時代の土蔵を再生させた大浴場を完備。朝と晩で異なるお風呂を愉しむ、十八楼の湯めぐりが楽しめます。
最安料金は6,050円(税込)から宿泊できます。
創業120年。川端康成ゆかりの「長良川温泉 ホテルパーク(最安5,500円から)」は、”旅のプロが選ぶ人気温泉旅館ホテル250選”と”にっぽんの温泉100選”をW受賞している評価の高い宿です。
そのほか、清流長良川のほとりのリゾート温泉ホテル「岐阜グランドホテル(最安8,250円から)」も人気があります。
そのほかは以下リンクから。合わせてチェックしてみてください
墨俣一夜城(大垣市墨俣歴史資料館)
墨俣一夜城は、永禄9年(1566年)、木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)が一夜にして築いたと伝えられるお城です。
その城跡に当時の砦のような城ではなく、大垣城の天守を模した墨俣一夜城歴史資料館が建てられています。資料館では、墨俣城築と秀吉の歩んだ道を中心とした展示が見られます。
墨俣一夜城(大垣市墨俣歴史資料館)
所在地/岐阜県大垣市墨俣町1742-1
TEL/0584-62-3322
営業時間/9:00〜17:00(入館受付は16:30まで)
定休日/月曜日(祝日にあたるときはその翌日)
料金/一般:200円、18歳未満無料
▶公式ホームページ
大垣城
大垣城は、美濃守護・土岐一族の宮川吉左衛門尉安定により、天文4年(1535)に創建されたと伝えられているお城です。
慶長5年(1600年)の関ケ原の戦いでは西軍・石田三成の本拠地にもなり、本戦部隊が関ケ原に移動した後も壮絶な攻防戦が繰り広げられました。
かつての大垣城は、水堀を幾重にもめぐらせた堅城で、敷地にして現在の3倍以上、櫓の数は10を数える大変規模の大きな要塞だったと言われています。
昭和11年(1936)に国宝に指定されましたが、昭和20年(1945)7月戦災で焼失。昭和34年(1959)4月に4層4階の天守が再建されています。
大垣城
所在地/岐阜県大垣市郭町2-52
TEL/0584-74-7875
営業時間/9:00〜17:00(入館は16:30まで)
定休日/火曜、祝日の翌日、年末年始
入場料/郷土館との2館共通券(大人200円)、高校生以下無料
交通アクセス/JR大垣駅南口から徒歩7分
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関ケ原古戦場
岐阜西部に位置する「関ケ原古戦場」は、1600年(慶長5年)の関ケ原合戦において天下分け目の激戦が繰り広げられた決戦地です。
広い範囲に「徳川家康最後陣跡」や「丸山烽火場」、「開戦地」など見どころ点在しており、石碑や、徳川家と石田家の家紋入りの旗が立っています。
「決戦コース」「天下取りコース」など散策コースがあり、レンタサイクルを利用しての古戦場めぐりが楽しめます。
また、関ケ原という地名の由来は、「関所のある原っぱ」だったという一説があり、現在の関東・関西という呼び名も、“関”ケ原を境にしているからとも言われています。
養老公園
岐阜の南西部、養老山麓に位置する養老公園は、豊かな自然あふれる広大な公園です
園内には親孝行物語の「孝子源丞内」伝説と日本の滝百選・名水百選でもある「養老の滝」や「菊水泉」、不可思議な空間が特徴の「養老天命反転地」、自然の地形と環境を生かした「岐阜県こどもの国」などがあり、子どもから大人まで楽しめます。
春は桜が咲き誇り、秋には美しい紅葉が見られます。
養老公園
所在地/岐阜県養老郡養老町高林1298-2
TEL/0584-32-0501 (養老公園事務所)
営業時間/午前9時00分から午後5時00分
定休日/月曜日(祝日の場合はその翌日)、12/29~1/3
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千代保稲荷神社
「おちょぼさん」の愛称で親しまれている千代保稲荷神社は、商売繁盛、縁結び、合格祈願などにご利益があるとされる神社です。
かなり小規模ですが、年間250万人が参拝しており、正月や月末は県内外からも多くの参拝者が訪れます。
見どころは、約150店が軒を連ねる門前町です。名物の草餅、川魚料理、串カツと土手煮、漬物などがあり、毎日が縁日のようなにぎわいです。
千代保稲荷神社
所在地/岐阜県海津市平田町三郷1980
TEL/0584-53-1374(海津市 商工観光課)
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岐阜かかみがはら航空宇宙博物館
岐阜かかみがはら航空宇宙博物館は、国産の航空機や実験機、航空関連資料、さらに宇宙開発関連資料などを収集、展示している博物館です。
各務原で生産され世界に唯一現存する「飛燕」など日本一の実機展示数を誇り、大人気の航空機シュミレーターやハンズオン展示も公開しています。
また、周辺には現存する日本最古の飛行場で航空自衛隊の飛行開発実験団が所在している岐阜基地や、日本では数少ない航空機製造工場である川崎重工業岐阜工場があります。
岐阜かかみがはら航空宇宙博物館
所在地/岐阜県各務原市下切町5-1
TEL/058-386-8500
営業時間/平日10~17時、
土日祝10~18時(入館は閉館30分前まで)
定休日/第1火曜(祝日・休日の場合翌平日)
入館料金/大人800円、60歳以上・高校生500円、中学生以下無料
▶公式ホームページ
下呂温泉
「下呂温泉」は、天暦年間(947~957年)に源泉が発見されて以降、およそ1,000年もの歴史を持つ由緒ある温泉地です。
“美人の湯”としても名高く、江戸時代の儒学者 林羅山が、下呂温泉を有馬、草津とともに「天下の三名泉」と称したことでも知られています。
そんな下呂温泉では、合掌造りの民家で集落を再現した「下呂温泉合掌村」の見学や、下呂温泉街での食べ歩きが楽しめます。
観光モデルコースは以下の記事で解説しているのでチェックしてみてください。
また、下呂温泉では1948年(昭和24年)創業の老舗旅館「小川屋」が人気があります。
東海地方最大級の広さを誇る100帖空間の畳風呂に、湯めぐりも楽しい館内の様々なお風呂を完備。
2021年には楽天アワード金賞&日本の宿アワードTOP47をW受賞するなど評価も高く「朝ごはんフェスティバル」では2年連続で日本一に輝いています。最安料金は5,500円(税込)からです。
カニ食べ放題&アルコール飲み放題のバイキングが魅力の「ホテルくさかべアルメリア(最安料金は5,980円)」や、昭和7年開業の老舗旅館「水明館(最安5,500円から)」も人気があります。
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郡上八幡
郡上八幡は、戦国時代末期から八幡城の城下町で、「宗祇水」に代表される清冽な水と夏の郡上おどりで有名な町です。
柳町の家々は侍町の面影を残しており、隣家との境に袖壁をもつのが特徴。江戸時代から変わらない地元の暮らしを感じることができます。
また郡上八幡での宿泊は「ホテル積翠園」が人気があります。郡上八幡城のすぐ下に建つ高台の宿で、2019年7月に全室リニューアルしています。
最安料金は6,600円(税込)から。楽天トラベルブロンズアワード2020も受賞しています。
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飛騨高山
岐阜県の北東部に位置する高山市は、険しい山に囲まれた盆地にある山岳都市です。広大な市の東側には飛騨山脈、西側には両白山地がそびえ、観光ガイドでは「飛騨高山」と記されます。
江戸時代には幕府の直轄領として栄え、今でも城下町や商家町の姿が残されていることから「飛騨の小京都」と呼ばれています。
観光では、高山の古い町並みでの食べ歩きをはじめ、天領時代の代官・郡代の政務所である「高山陣屋」、合掌造りの集落「飛騨の里」などが見どころです。
また飛騨高山での宿泊は、飛騨高山温泉がオススメで、日帰り入浴も楽しめます。
中でも人気があるのが「ひだホテルプラザ」です。JR高山駅から徒歩5分。天然温泉は趣き異なる9階天望大浴場や併設の露天風呂、畳敷きの大浴場で楽しめます。
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奥飛騨|新穂高ロープウェイ
「新穂高ロープウェイ」は、北アルプス登山の玄関口でもある標高2,156mの西穂高口駅までを結ぶ日本有数の山岳ロープウェイです。
第1・第2をあわせた全長3,200m。第2ロープウェイは日本唯一の2階建てゴンドラとなっており、西穂高口駅展望台からは西穂高岳、槍ヶ岳、笠ヶ岳などの北アルプスの山々が360度の大パノラマで楽しめます。
そのほか、頂上には食堂や売店、コーヒーショップがあり、日本最高所の郵便ポストからは手紙を出すこともできます。
さらに途中駅には天然温泉かけ流しの露天風呂や足湯、北アルプスの自然を展示した「ビジターセンター山楽館」、モンベル商品を取り扱うお土産ショップ、焼き立てパンのお店など施設が充実しています。
新穂高ロープウェイ
所在地/岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高温泉
TEL/0578-89-2252
営業時間/
4/1~11/30:8:30~16:00
8月:8:00~16:00
10/土・日・祝日:8:00~16:00
12/1~3/31 9:00~15:30
料金/往復 大人3,000円、子供1,500円
▶公式ホームページ
飛騨古川(ひだふるかわ)
飛騨市の中心地である「飛騨古川」は、JR高山駅から普通電車で16分。江戸時代に天領として発展し、ノスタルジックな街並みが残るかつての城下町です。
鯉の泳ぐ瀬戸川と白壁土蔵、天下の奇祭といわれる『起し太鼓』などで知られ、全国でも数少ない和ロウソクを製造する「三嶋和蝋燭店」や、作家の司馬遼太郎が愛飲した酒の蔵元「渡辺酒造店」などの観光スポットがあります。
近年では、映画『君の名は。』のモデル・ロケ地となったことで注目され、聖地巡礼に多くの観光客が訪れます。
馬籠宿
馬籠宿は、戦国時代に栄えた、江戸と京都を結ぶ中山道の43番目の宿場です。
当時の風情溢れる石畳の坂道沿いにお土産屋さんや昔ながらのカフェが並び、江戸の情緒を感じながら食べ歩きや買い物が楽しめます。
また文豪・島崎藤村の出生地でもあり、本陣島崎家の跡地に建つ藤村記念館では『夜明け前』や『東方の門』などの作品原稿が展示されている他、終焉の地、神奈川県大磯町の書斎も復元されています。
白川郷
岐阜県大野郡白川村の荻町地区は、大小百棟余りの合掌造りが数多く残り、また今でもそこで人々の生活が営まれている集落として知られています。
独特の景観をなす集落が評価され、1995年にはユネスコの世界遺産に登録。厳冬の豪雪に耐えるために工夫された茅葺屋根の合掌造りは、日本の象徴的な田園風景で、農村文化・生活・暮らしを深く感じることができます。
また周辺には、霊峰白山の麓が源泉地となる「平瀬温泉」や、自然豊かな大白川園地の「白水の滝」「白水湖」などの観光スポットが満載です。
白川郷
所在地/岐阜県大野郡白川村荻町
TEL/05769-6-1013
営業時間/8:00~17:00
▶公式ホームページ
岐阜の観光ガイドブック
岐阜については旅行情報誌”るるぶ岐阜 飛騨高山 白川郷’24”や ”まっぷる 岐阜 飛騨高山” でも紹介されています。そのほか、温泉や宿に関しては”るるぶ温泉&宿 東海 信州”があります。
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【岐阜1泊2日観光モデルコース】まとめ
今回は、岐阜1泊2日観光モデルコースについて解説してきました。
岐阜にはこのほかにも、白川郷や下呂温泉、飛騨高山、郡上八幡などの観光スポットがあり、1泊2日や2泊3日での旅行が楽しめます。
飛騨高山や下呂温泉の観光モデルコースは以下の記事でも解説しているので是非チェックしてみてください。
今回は以上です。岐阜観光の参考になれば幸いです。