熊本県の東部に位置する天草諸島は、天草上島と天草下島を主島とする大小120余の島々からなる諸島です。
かつてキリスト教の布教が広がり、キリシタン弾圧や島原・天草の乱などの悲劇もあったことから、キリシタンの島として知られています。
天草の﨑津集落は、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の1つとして世界文化遺産に認定されました。

自然や文化にめぐまれた天草諸島は、年間約480万人の観光客が訪れる熊本の人気観光地です。
今回は、そんな天草をドライブで巡る観光モデルコースについて解説していきます。
この記事を読むと、天草諸島で行くべき観光スポットと人気の宿泊施設が理解できるので是非最後までご覧ください。
天草観光ドライブモデルコース
ではまず、天草をドライブで巡る観光モデルコースをご紹介します。
天草観光モデルコースは以下の通りです。
✅天草観光モデルコース
天草をドライブで巡る観光モデルコースは、熊本市内を出発して、下島の富岡城跡まで移動していきます。


片道はおよそ160㎞、4時間の道のりです。
距離があるので、天草の温泉旅館に泊まって1泊2日の旅行をオススメします。
天草を運行している周遊バスでも観光できますが、自由に移動できるので車やレンタカーで観光しましょう。
✅Go to割引でレンタカー予約
・日本旅行公式サイトからレンタカー+ホテルを予約すると実質50%OFFのGo to割引が適用されます。
・楽天トラベルでは定期的に割引クーポンが配布されていてお得です。自分は楽天派。レンタカー最安値検索がとてもわかりやすいのも魅力です。
・HISでは、「航空券+ホテル+レンタカー」の取り扱いもあります。すべてまとめてGo to割引が適用されるのは「HIS」だけです。
天草の主要観光スポット
続いて、天草の主要観光スポットは以下の通りです。
✅天草の主要観光スポット
- 5号橋(松島橋)
- 千厳山展望所
- ありあけタコ街道
- 明徳寺
- 天草市立天草キリシタン館
- 祇園橋
- カトリック﨑津教会
- 大江天主堂
- 富岡城跡
天草の主要観光スポットは、キリシタン関連の歴史施設や天草を一望できる絶景スポットなどです。
そのほか、天草のご当地グルメ「ちゃんぽん」や新鮮な魚介類で作るお寿司も楽しめます。
天草で必ず行きたい9の観光名所
では、ここからは上記モデルコースで行ける9か所の主要観光スポットを解説していきます。
5号橋(松島橋)
天草の島々は、九州本土と天草五橋と呼ばれる5つの橋で結ばれています。
そのうちの一つ、前島と天草上島を結ぶ5号橋(松島橋)は、日本でも例が少ないパイプアーチ形式の橋です。真っ赤な色とシンメトリーのフォルムが特徴です。


ドライブ・ツーリングのベストコースです。
千厳山展望所
熊本県の大矢野島と天草上島の間にある大小約20余の島々は、天草松島と呼ばれ「日本三大松島」の一つに選ばれています。
その天草松島を一望できるのが千厳山展望所です。標高162メートルの山で、高舞登山とともに「国の名勝」に指定されています。


春には桜の名所として人気です。
寛永14年(1637年)天草・島原の乱勃発時、総大将天草四郎時貞がこの山頂で出陣の祝宴を張り杓子で酒を酌み交わしたと伝えられています。
ありあけタコ街道


「天草ありあけタコ街道」は、特産のタコでまちおこしをしている有明町にある区間です。
街道沿いの飲食店では、地ダコを使った料理が楽しめます。また、道の駅ではタコの加工品、タコグッズなどが購入できます。


街道中央にある巨大タコモニュメントが見どころです。夏シーズンには街道沿いで干しダコも見られます。
明徳寺


明徳寺は、天草島原の乱の後、島民の民心安定とキリスト教からの転宗を目的として1645年に天草で最初に建てられた曹洞宗の禅寺です。
山門には、「仏陀の正法をひろめ耶蘇の邪宗を破る」という意味の額が掲げられています。
また、石の階段に十字の彫り物がされており、踏み絵と同じく十字架を踏みながら明徳寺に登るようになっています。


天草キリシタンの歴史を感じられるお寺です。
天草市立天草キリシタン館
天草市立天草キリシタン館は、1966年(昭和41年)に開設した天草切支丹の歴史資料を展示する資料館です。
島原・天草一揆で使用された武器や国指定重要文化財の天草四郎陣中旗、キリシタン弾圧期の踏み絵、隠れキリシタンの生活が偲ばれるマリア観音など、約200点が展示されています。


キリスト教の伝来、南蛮文化、迫害、天草・島原の乱、隠れキリシタン、乱後の代官行政、というテーマでわかりやすく解説しています。
開館時間
8:30~17:00(最終入館16:30)
火曜休館日
料金
一般300円、高校生200円、小中学生150円
祇園橋


祇園橋は、国内最大級の石造桁橋です。全国的にもまれな「多脚式」ということで、『国の重要文化財』に指定されています。


柱状の石を組み合わせた素朴なつくりで、橋脚は水切りのための三角形の流線型になっています。
付近は寛永14年(1637)、島原・天草一揆で町山口川を挟んでキリシタン軍と唐津藩との死闘が繰り広げられ、多くの犠牲者が出たといわれています。
カトリック﨑津教会
カトリック﨑津教会は、キリシタン弾圧のための絵踏みが行われた吉田庄屋役宅跡に建てられたゴシック様式の教会です。


堂内は国内でも数少ない畳敷きになっています。
この教会は「海の天主堂」とも呼ばれ、教会が建つ漁港一帯は、「日本の渚百選」・「日本のかおり風景100選」そして、天草市﨑津の漁村景観が「国の重要文化的景観」に選ばれています。
開館時間
9:00~17:00
大江天主堂


大江天主堂はキリスト教解禁後、天草で最も早く造られたカトリック教会です。
敷地内には、パーテルさんとして親しまれたガルニエ神父の像やルルドの聖母マリア像があり、今でも天草キリシタンのシンボル的な存在となっています。


教会内部では、ステンドグラスや素朴で温かみのある天井、窓の装飾などを見ることができます。
開館時間
9:00~17:00
富岡城跡
富岡城は、慶長6年(1601年)に天草の領主となった、肥前唐津藩の寺沢志摩守広高によって築かれた丘陵上にある梯郭式の平山城です。
城の南には堀の役割を果たした袋池があり、東部には砂嘴に囲まれた巴湾が天然の土塁となって海からの外敵を防衛する役割を果たしています。


陸からの攻撃は砂州のみしかないという、極めて攻撃し難い天然の要害を形成していました。
開館時間
9:00~17:00(最終入館16:45)
水曜休館日
天草で口コミ評価が高い宿TOP3
天草諸島には、各地に温泉旅館・ホテルが点在しています。エリアは、天草の中心地や天草松島付近、下島西部などさまざまです。


天草ドライブ旅行では、温泉に浸かって旅の疲れを癒しましょう。
ここからは、天草でで口コミ評価が高い3つの宿をご紹介します。
松島温泉 海のやすらぎ ホテル竜宮


ホテル竜宮は、5号橋(松島橋)の近くに位置するホテルです。
客室は、シックで落ち着いた雰囲気。自慢の天草オーシャンビューは、お部屋のほか、展望風呂からも望めます。
食事は、天草ならではの食材で贅沢な味わいを堪能できます。
ホテル竜宮は、朝・夕食事付きで14,000円から宿泊できます。
↓ホテル竜宮の予約は以下のサイトからどうぞ。
下田温泉 湯の郷くれよん


湯の郷くれよんは、天草西海岸の下田温泉に位置する、2012年に誕生した古民家風の宿です。
約700年前、傷ついた一羽の白鷺が羽を休め、療養していたところから発見されたという天草最古の温泉です。
1日7組限定の全客室温泉付きの離れの部屋と、源泉掛け流し天然温泉で旅の疲れが癒せます。


下田温泉 湯の郷くれよんは、朝・夕食事付きで17,800円から宿泊できます。
↓下田温泉 湯の郷くれよんの予約は以下のサイトからどうぞ。
和み宿 新和荘 海心


和み宿 新和荘 海心は、天草市街地に位置する立地の良いホテルです。
客室は、和洋室・和室を用意し、部屋によっては貸切風呂が利用できます。
食事は、その日にとれた新鮮な海の幸と地元の野菜などを季節にあった食材で作った料理を堪能できます。




和み宿 新和荘 海心は、朝・夕食事付きで8,182円から。朝食付きで6,637円から宿泊できます。
↓和み宿 新和荘 海心の予約は以下のサイトからどうぞ。
【天草観光ドライブモデルコース】まとめ
今回は、天草をドライブで巡る観光モデルコースについて解説してきました。
天草は、熊本方面から1泊2日で楽しみましょう。ドライブコースによっては下島からフェリーに乗って鹿児島方面へドライブ周遊することもできます。
また、熊本からは阿蘇・高千穂方面へのドライブ旅行もオススメです。
詳しくは以下の記事で解説しているので是非ご覧ください。今回は以上です。天草観光の参考になれば幸いです。
コメント