作業服チェーンとしてスタートしながら、近年はアウトドア・カジュアル市場でも急成長しているワークマン。ワークマンが展開し、「高機能×低価格」を武器に一般消費者層まで取り込んでいます。
同じアパレルチェーンと比較しても、ワークマンは“ロードサイド特化型+地方強化型”という独自のポジションを築いています。
本記事では、2026年時点のデータをもとに、ワークマンの都道府県別店舗数を整理し、その分布から見える戦略を詳しく解説していきます。
ワークマン 店舗数 都道府県別一覧(全国47)
■ 北海道・東北エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 北海道 | 31 | 秋田県 | 13 |
| 青森県 | 14 | 山形県 | 18 |
| 岩手県 | 14 | 福島県 | 21 |
| 宮城県 | 20 |
■ 関東エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 茨城県 | 44 | 千葉県 | 64 |
| 栃木県 | 23 | 東京都 | 70 |
| 群馬県 | 27 | 神奈川県 | 66 |
| 埼玉県 | 85 |
■ 北陸・中部エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 新潟県 | 26 | 長野県 | 29 |
| 富山県 | 9 | 岐阜県 | 28 |
| 石川県 | 8 | 静岡県 | 41 |
| 福井県 | 10 | 愛知県 | 73 |
| 山梨県 | 14 |
■ 近畿エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 三重県 | 16 | 兵庫県 | 34 |
| 滋賀県 | 13 | 奈良県 | 12 |
| 京都府 | 12 | 和歌山県 | 12 |
| 大阪府 | 61 |
■ 中国・四国エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 鳥取県 | 6 | 徳島県 | 8 |
| 島根県 | 4 | 香川県 | 9 |
| 岡山県 | 10 | 愛媛県 | 13 |
| 広島県 | 20 | 高知県 | 5 |
| 山口県 | 14 |
■ 九州・沖縄エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 福岡県 | 39 | 大分県 | 10 |
| 佐賀県 | 7 | 宮崎県 | 11 |
| 長崎県 | 4 | 鹿児島県 | 12 |
| 熊本県 | 14 | 沖縄県 | 9 |
関東・愛知で多いワークマン|“市場+ロードサイド”
ワークマンは埼玉県85店舗、東京都70店舗、神奈川県66店舗、千葉県64店舗と関東で非常に強い一方、愛知県73店舗と中部でも突出しています。
この背景にあるのは、「人口規模」と「車社会」のバランスです。ワークマンはロードサイド型店舗が基本であり、車で来店しやすいエリアほど出店しやすくなります。
関東は人口が多く需要が大きい上に、郊外にロードサイド立地が豊富にあるため、最も効率よく出店できるエリアとなっています。愛知も同様に車社会の色が強く、店舗数が伸びやすい地域です。
都市部でも成立する理由|“目的来店型”への進化
もともと職人向けの作業服店だったワークマンは、現在ではアウトドア・カジュアル用途でも利用されるようになっています。
この変化により、従来は郊外中心だった出店が、都市部でも成立するようになりました。東京都や神奈川県で店舗数が多いのは、この一般消費者層の拡大が大きく影響しています。
地方で強い理由|“職人需要+生活密着”
ワークマンは地方でも安定して店舗数を確保しています。東北や九州でも各県に複数店舗があり、極端に少ない地域が少ないのが特徴です。
これはもともとの主力顧客である建設業・運送業などの需要が地方に多く存在するためです。さらに近年は一般客の利用も増えており、「仕事+普段使い」の両方で需要が支えられています。
この二重構造により、地方でも安定した出店が可能になっています。
他店アパレルチェーンとの違い|“用途特化型”の強さ
同じ衣料系チェーンでも、ワークマンは明確に異なるポジションにあります。
ユニクロはベーシック衣料で全国網羅、しまむらは生活密着型で広域展開するのに対し、ワークマンは「機能性」という明確な価値を軸にしています。
そのため、単なる立地競争ではなく、「必要な人がわざわざ来る店」として成立しており、ロードサイドでも十分な集客力を持っています。
ワークマンの出店戦略|“郊外を押さえて都市に拡大”
ワークマンの出店戦略は、まず郊外ロードサイドで基盤を作り、その後都市部にも展開するという流れです。
最初から全国の一等地を狙うのではなく、効率よく利益を出せる立地で店舗網を広げることで、安定した成長を実現しています。
この戦略により、過剰出店を避けながらも全国的なカバーを進めることができています。
まとめ|ワークマンは“ロードサイド発・全国浸透型”
ワークマンの都道府県別店舗数を見ると、関東・中部を中心にしながらも、全国にバランスよく広がっていることが分かります。
ロードサイドを軸にしつつ、一般消費者の取り込みによって都市部にも進出。この二段構えの戦略により、独自のポジションを確立しています。
ユニクロやGUとは異なり、「機能性×低価格」という明確な強みを持つワークマンは、今後も郊外を起点にしながら、さらに広い層への浸透を進めていく可能性が高いです。