四国の太平洋側に位置する高知県は、黒潮打ち寄せる変化に富んだ海岸線や、四万十川に代表される清流や緑深い山々など、美しく豊かな自然に恵まれています。
かつては土佐国と呼ばれ、坂本龍馬をはじめとした歴史上の偉人を数多く輩出。観光ではその軌跡をたどる歴史探索や、カツオのたたきや川エビ、ゆず、皿鉢料理などのご当地グルメを楽しめます。
今回は、そんな高知を巡る観光モデルコースと見どころ、高知で行くべき観光スポットについて解説していきます。
高知2泊3日観光モデルコース
高知県の観光エリアは高知市内と室戸岬方面、足摺岬方面に分かれており、高知市内を1日観光した後に1泊2日でのドライブ旅行が楽しめます。
まずは、高知市内の観光モデルコースをご紹介します。
✅高知市内観光モデルコース
高知市内の観光名所は高知城周辺にあり、半日あれば観光できます。桂浜までは、高知市内の観光スポットを回る周遊バス「MY遊バス」か、「とさでん交通バス」を利用して30分ほどです。
高知空港からレンタカーを借りる方は最初に桂浜へ行くと効率よく観光できます。
✅高知観光モデルコース【足摺岬方面】
高知市内から足摺岬方面へ向かう観光モデルコースは、片道約260㎞、6時間ほどの道のりです。四万十川にある「沈下橋」を巡り、足摺岬、ダイビングスポットとしても人気の「柏島」へと移動していきます。
✅高知観光モデルコース【室戸岬方面】
高知市内から室戸岬方面へ向かう観光モデルコースは、片道約140㎞、3時間30分ほどの道のりです。途中の安芸市内にある「岩崎彌太郎生家」や「伊尾木洞」を巡り、室戸岬へと移動していきます。
なお、高知観光では移動に車・レンタカーが必要です。レンタカーは高知空港や高知駅などで借りられます。
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高知の観光の見どころ
高知の主要観光スポットは以下の通りです。
✅高知の主要観光スポット
- 高知城
- ひろめ市場
- 土佐の日曜市
- 桂浜(かつらはま)
- 龍河洞
- 安芸
- 伊尾木洞
- 室戸岬
- 四万十川
- 足摺岬
- 柏島
高知市内の観光の見どころは、“南海道随一の名城”と謳われる「高知城」や、高知県を代表する観光名所「桂浜」などです。
そのほか、日本最後の清流と呼ばれる「四万十川」や名物の「沈下橋」、四国最南端の岬である「足摺岬」、世界ジオパークに認定され、紺碧の大海原を望める景勝地「室戸岬」などがあります。
高知での宿泊は、1泊目は高知市内にあるリーズナブルな価格のシティホテルが便利です。2泊目は四万十市周辺、室戸岬周辺のホテル・旅館が利用できます。詳細は以下リンクをチェックしてみてください。
高知のほか、徳島や愛媛、香川の観光モデルコースは以下の記事で解説しています。
高知観光|行き方・交通アクセス
高知県への行き方は、大阪からは高速バスや、岡山で乗り換えて鉄道「特急南風」が利用できます。車なら淡路島経由で、約280km・約3時間20分の道のりです。
飛行機では、高知龍馬空港が玄関口となります。東京(羽田・成田)、名古屋/小牧、伊丹、神戸、福岡の日本国内線6都市を結び、各都市から1時間~1時間半ほどでアクセスできます。
新幹線や飛行機のチケットは、「ホテル・旅館」と組み合わせたダイナミックパッケージでお得に購入することができます。このようなサービスは、以下の旅行会社で取り扱われているので、ぜひチェックしてみてください。
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高知で必ず行きたい11の観光名所
では、ここからは上記モデルコースで行ける高知の観光名所をそれぞれ解説していきます。
高知城
高知城は土佐藩初代藩主の山内一豊によって1603年に築城されたお城です。その後城下町の大火で追手門を残しほとんど焼失しましたが、宝暦3年(1753)に再建され、現在に至っています。
四重六階の望楼型天守・本丸御殿(懐徳館)をはじめ、本丸建物群が創建当時のほぼ完全な状態で残っている日本で唯一の城郭遺構で、日本国内に残る木造の12古天守の一つです。建造物は国の重要文化財に指定されています。
また、天守閣と追手門が1枚の写真に無理なく収まる数少ないお城の一つであり、追手門前は人気の撮影スポットです。追手門そばには板垣退助像や山内一豊像、その妻の千代像もあります。
高知城
所在地/高知県高知市丸の内1-2-1
TEL/088-824-5701(高知城管理事務所)
営業時間/9:00~17:00 (最終入館16:30まで)
休館日/12月26日~1月1日
料金/高知公園無料 散策自由
高知城天守 大人420円(18歳以上) 18歳未満無料
▶公式ホームページ
ひろめ市場
ひろめ市場は、飲食店や鮮魚店、雑貨店など様々な個性・特長を持つ60以上の店舗が集まる屋台村風商店街です。
市場内の至る所にテーブルと椅子が並べられており、市場内で購入した飲食物は施設内のスペースで持ち寄って食べるスタイルとなってます。
2016年には「ひろめバル」というバルコーナーもオープン。イタリアンやスパニッシュ、フレンチなどお酒にあう料理も並んでいます。
ひろめ市場
所在地/高知県高知市帯屋町2-3-1
TEL/088-822-5287
営業時間/平日・土曜・祝日 10:00~23:00
日曜 9:00~23:00
定休日/店舗によって異なる
料金/入場は無料
交通アクセス/JR高知駅より徒歩約15分
▶公式ホームページ
土佐の日曜市
「日曜市」は、1690年に始まり330年の歴史を誇る街路市です。約1,000mにわたって約300の露店が軒を連ね、お正月とよさこい祭りの期間を除き、毎週日曜日に開催されています。
新鮮な野菜や果物など地元の名産品や名物を生産者価格で購入できます。そのほか、アンティークや雑貨などのお店も並んでいます。
土佐の日曜市
所在地/高知県高知市追手筋9
TEL/088-823-9456
営業時間/日曜 6:00~15:00
▶詳細ホームページ
また、高知市内での宿泊は、楽天トラベルアワードを受賞している「リッチモンドホテル高知(3,400円〜)」、「高知パシフィックホテル(3,650円〜)」、「ツーリストイン高知(3,200円〜)」が人気があります。
天然温泉が魅力の「ドーミーイン高知(4,745円〜)」や、高知市内の老舗旅館「三翠園(7,480円〜)」も評価が高いです。
そのほかは以下リンクをチェックしてみてください。
桂浜(かつらはま)
桂浜は、浦戸湾口、龍頭岬と龍王岬の間に弓状に広がる海岸で、背後に茂り合う松林と砂浜、紺碧の海が箱庭のように調和する見事な景勝地です。
幕末に活躍した志士「坂本龍馬」が郷里の土佐の中で最も愛した場所といわれています。また、古来より月の名所としても有名で「月の名所は桂浜・・・」と「よさこい節」でも唄われています。
一帯は都市公園として整備されており、桂浜水族館や坂本龍馬の銅像、坂本龍馬記念館、土佐闘犬センターなど見どころがあります。
桂浜
所在地/高知県高知市浦戸桂浜
TEL/088-823-9457
営業時間/8:30~18:00(開門6:00、閉門22:30)
駐車場料金/普通・軽自動車400円、タクシー160円、自動二輪50円
▶公式ホームページ
龍河洞
龍河洞(りゅうがどう)は、1億7500万年もの永い歳月をかけてつくりだした石灰岩の鍾乳洞です。日本三大鍾乳洞のひとつで、国の天然記念物及び史跡に指定されています。
全長約4km(観光コースは約1km)の神秘の洞窟で、学術的にも貴重な場所として知られています。見どころは古代人の遺した「神の壺」や、石筍や石柱などがあるほか、洞内出口付近には弥生時代の穴居生活の跡があります。
龍河洞
所在地/高知県香美市土佐山田町逆川1424
TEL/0887-53-2144
営業時間/8:30~17:00 (12月~2月は16時30分まで)
定休日/年中無休
料金/大人(高校生以上)1,200円 中人700円 小人550円
▶公式ホームページ
安芸市
高知市内から車で1時間ほどに位置する「安芸市」は、歴史と文化が香る高知県東部の中心都市です。
三菱グループの前身である三菱財閥の創立者「岩崎弥太郎」の出身地であり、阪神タイガースのキャンプ地としても知られています。
観光では、「岩崎弥太郎生家」や武家屋敷の街並み「土居廓中(どいかちゅう)」、安芸市のシンボル「野良時計」などの見どころがあり、ご当地グルメ「安芸釜あげちりめん丼」も楽しめます。
伊尾木洞
伊尾木洞(いおきどう)は、300万年前の地層が隆起し、波による浸食で生まれた天然の海食洞窟です。
高さ約5m・幅約3m・全長約40mほど。その奥は渓谷に続いていて普段は足を浸すくらいの水が流れ出ています。また洞の壁には貝の化石が見られるところもあります。
伊尾木洞のシダの群生は、その多様性から国の天然記念物にも指定。遊歩道が整備され、最深部の滝まで往復30分ほどの散策が楽しめます。
※運動靴や登山靴、大雨翌日は長靴を推奨。また夏場はマムシなどが出る可能性があるためサンダルは非推奨です。
伊尾木洞
所在地/高知県安芸市伊尾木117
TEL/0887-35-1122
営業時間/24 時間
▶公式ホームページ
室戸岬
高知東部に位置し、独特の地形を持つ「室戸岬」は、壮大な岩、荒々しい海、空海が残した数々の伝説、パワースポットなど見どころの多い観光スポットです。
海岸は奇岩が乱立、亜熱帯性樹林や海岸植物が茂り、1964年6月には国定公園の指定。2011年9月には世界ジオパークに認定されました。
捕鯨のまちとして栄え、黒潮と山の幸に恵まれた山海のグルメも楽しめます。
また、弘法大師が修行をした地とされており、ご住居として使われていた御厨人窟(みくろど)も見どころ。そのほか、土佐の志士中岡慎太郎の像などもあります。
室戸岬での宿泊は以下リンクをチェックしてみてください。
四万十川
四万十川は、四国最長の大河(全長196km)です。本流に大規模なダムが建設されていないことから「日本最後の清流」とも呼ばれています。
「日本三大清流の一つ」で名水百選、日本の秘境100選にも選出され、下流に架かる四万十川の代表的な沈下橋「佐田沈下橋(今成橋)」の観光や、カヌーなどのアクティビティが楽しめます。
また、四万十市での宿泊は2018年4月にグランドオープンの「ホテルサンリバー四万十(3,675円〜)」が人気があります。2019年には楽天トラベルブロンズアワードを受賞しています。
「新ロイヤルホテル四万十(4,900円〜)」と「薬湯風呂 ホテルクラウンヒルズ中村(3,480円〜)」も評価が高いです。
そのほかは以下リンクをチェックしてみてください。
足摺岬
足摺岬(あしずりみさき)は四国最南端の岬であり、紺碧の海が広がる太平洋に突き出た足摺半島の先端の岬です。2ヵ所の展望台からは270度以上の視界が広がり、地球の丸さを実感できます。
足摺岬灯台は、大正3年(1914)に点灯されたわが国でも最大級の灯台のひとつで、「日本の灯台50選」にも選ばれています。
観光では、岬に立つ「ジョン万次郎(中浜万次郎)」の銅像のほか、波の力によって浸食された花崗岩の海蝕洞「白山洞門」などの見どころがあります。
足摺岬での宿泊は「あしずり温泉郷 足摺国際ホテル(7,590円~)」が人気があります。足摺の雄大な自然を一望できる絶好のロケーションで、お遍路・観光の拠点に最適です。
そのほか、「The Mana Village(旧 足摺パシフィックホテル花椿)(9,900円~)」も評価が高いです。
柏島
柏島は、人口350人の大月半島の先端にある小島で、豊後水道と黒潮の流れがぶつかる海域に面しているため、日本の海の1/3の魚種が生息しているとも言われています。
世界有数のダイビングスポットとして知られ、エメラルドグリーンの海でのスキューバーダイビングや、スノーケリングなど様々な海のレジャーが楽しめる人気のスポットです。
高知の観光ガイドブック
高知観光をもっと深く楽しみたい方には、以下の観光ガイドブックが役立ちます。これらのガイドブックは、モデルコースには含まれていない隠れた名所や地元ならではの体験情報も豊富に掲載されています。
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【高知観光モデルコース】まとめ
今回は、高知観光モデルコースについて解説してきました。
高知県は、高知空港を利用すれば県外からでも気軽に行くことができるので、空港や駅でレンタカーを借りて観光名所を巡ってみてください。
また、2泊3日か3泊4日あれば四国を周遊することもできます。以下の記事で観光モデルコースを解説しているので合わせてご覧ください。
今回は以上です。高知観光の参考になれば幸いです。