今治市は、松山市に次ぐ愛媛県第2位の都市です。古くから瀬戸内海の海上交通の要所として栄えました。
平安時代以前は伊予国国府が置かれ、江戸時代は今治藩今治城の城下町として発展していきます。
今では愛媛県・四国地方を代表する工業都市のひとつです。

また、西瀬戸自動車道(しまなみ海道)が開通したことによって、今治は本土との行き来がしやすく、観光客もたくさん訪れます。
今回は、そんな今治市のシンボル「今治城」へのアクセスや所要時間、歴史、観光の見どころなどをご紹介します。
観光前に知っておきたい今治城の歴史
【今治城の歴史】築城の名手「藤堂高虎」
江戸時代以前、今治の支配拠点は唐子山山頂にあった「国府城」でした。
その後、より能率的な都市経営を目指すため、1602年に築城の名手「藤堂高虎」が今治城の築城を開始し、2年後に完成します。
今治城完成から5年後の1609年。築城主の藤堂高虎は伊勢国津城に移封となります。
それと同時に今治城天守は丹波国亀山城に移築されたといわれています。
城主の移り変わりと1869年の廃城
高虎自身は移封されましたが、今治領2万石は飛び地として残り、養子の高吉が居城。
1635年に高吉は伊賀国名張に移り、代わって伊勢国長島城より松平(久松)定房が入城します。
以後、明治維新まで今治藩・久松松平氏の居城となりました。
明治維新後、江戸260年間保たれた広大な城郭は、1869年に廃城となり、ほとんどの建築物が破却されます。
明治時代に城の建物は解体されましたが、城中心部の石垣と内堀はほぼ完全に残っており、愛媛県史跡に指定されました。
【今治城観光】アクセスと所要時間・入場料・駐車場
松山城から今治城へのアクセス方法
松山市から今治城までのアクセス方法は、電車か車が一般的です。
電車なら、JR予讃線特急に乗って1時間半ほど。車なら1時間程度の距離です。
今治周辺には人気の観光スポット「しまなみ海道」があります。今治城と合わせ、レンタカーでの1日観光がオススメです。
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今治駅から今治城へのアクセスと駐車場
今治駅から今治城へのアクセス方法は、「せとうちバス」の「今治営業所行き」に乗り、「今治城前」下車します。所要時間は7分ほどです。
歩いても今治城まで25分ほど。2㎞の道のりです。
駐車場は今治城追手門側にあります。
料金は1時間ごとに100円。自転車は無料です。
【今治城天守閣】入場料金と観光所要時間
【今治城】
営業時間:午前9時~午後5時
入場料金:一般:520円 学生:260円
今治城の所要時間は、天守閣に入らず城内だけなら30分もかかりません。
今治城の天守閣内部は、関連展示がメインです。
展示物をじっくり見て30分~1時間ほどの所要時間です。
また、同じ入場券で「櫓」とその中の展示物を見ることもできます。それを含めると1時間~1時間半ほどです。
さくっと観光したい方は、1時間ほどを見積もっておけば充分です。
旅行で1泊するなら今治駅周辺の滞在がオススメです。安価なビジネスホテルがいくつかあり、松山やしまなみ海道の観光拠点として便利です。
詳しくは今治のオススメのホテル・旅館で解説しています。
【今治城】観光の見どころ解説! 藤堂高虎の築城技術


ここまでは、今治城の基本情報について解説してきました。
ここからは、今治城内部の構造、観光の見どころについて詳しく解説していきます。
【日本三大水城】今治城の三重の水堀と瀬戸内海の監視


今治城は、海から三重の堀へ直接船で入ることができる海を最大限に活用したお城です。
高松城、中津城とともに日本三大水城の一つとして数えられています。
海上交通の要所として、瀬戸内海を監視する役割も担っていました。
【今治城の見どころ】驚異の石垣の高さと内堀


今治城の内堀は、幅が50m-70mもあります。これは、弓矢の射程距離外に設計されたためです。
また、石垣の高さは9-13mと驚異的な高さです。
石垣の周りの細長い平地は「犬走り」と呼ばれ、地盤を強化する意味があります。
【今治城の強固な守り】枡形虎口と鉄御門


石垣や土塁で囲まれた枡形の出入り口を枡形虎口と呼ばれています。
良く知られるお城の形ですが、今治城で初めて造られて各地の城に普及していきました。
内側と外側に門を設け、周囲を長屋状の櫓で囲むことで堅固な守りを施しています。


外側の門として高麗門があり、内側の扉に鉄御門があり今治城の正門にあたります。
鉄御門は扉や柱に鉄板が貼られ、格式高いお城にしかない特別な城門です。
【今治城】石垣の大理石


今治城の石垣の、所々に見られる白くつやのある石は大理石です。
これは、城を造る際に海岸にある石を使ったことによるものです。
【写真スポット】藤堂高虎像と今治城


今治城内に建つ藤堂高虎像。この今治城と藤堂高虎の景観はガイドブックなどでもよく使われている写真スポットです。
夕方は逆光になるので、午前中に訪れた方がきれいな写真が撮れそうです。
✅関連図書
【実は層塔型?】‘‘史実に基づかない‘‘ 今治城の模擬天守


今治城の再建天守は、史実に基づかない模擬天守です。藤堂高虎によってつくられた今治城天守は、亀山城に移築されたと伝えられています。
当初の建築についてはっきりと書かれた資料が少ないため、亀山城天守の古写真や平面図をもとに今治城天守は再建されました。
ですが、実際には亀山城と異なる点がいくつかあります。
亀山城天守が、層塔型の構造で最上重の唐破風と入母屋破風のみであるのに対し、今治城再建天守は望楼型の構造で大入母屋破風を基部としており、張り出しや出窓など亀山城にはない意匠が施されています。
また、天守の位置も本丸の中央付近と推定されていますが、本丸塁線上の二重櫓(北隅櫓)跡に建てられています。
100名城スタンプは今治城天守閣入口で!


今治城天守閣内は撮影禁止で最上階のみ撮影可能です。
百名城スタンプは今治城天守閣入り口で押すことが出来るので忘れずに。


今治城天守閣内は歴史展示がメインです。
最上階からは、しまなみ海道の来島海峡大橋や大島が見え、瀬戸内海の絶景を眺望することができます。
今治城は、天守閣の外に出られる非常に珍しいお城です。


天守閣最上階からの景色。この方向に二の丸御殿があったとされています。


現在は神社へと変わっていますがこの方面に本丸があったとされており、天守は真ん中に建てられていたといわれています。
【今治城】おススメ写真スポット一覧


今治城でオススメの写真スポットは上記4か所です。


今治城の天守閣正面も素晴らしいですが、天守閣の逆側にも立ち寄ってみましょう。
今治城の山里櫓の外、堀沿いからの風景は、夕方の西日に照らされた天守が美しく輝きます。
また、堀の水に映る逆さ天守を交えた写真も美しいです。パンフレットにその写真が載っていました。
✅四国100名城関連記事
今治城周辺のおすすめ観光スポット


愛媛県北部に位置する今治は、今治城のほかにも訪れたい観光スポットがたくさんあります。
ここからは、その中で是非行ってほしい観光スポットを厳選してご紹介します。
しまなみ海道
瀬戸内海の今治と尾道をつなぐ「しまなみ海道」は、村上海賊が日本遺産に認定されたことから注目が集まり、サイクリングの聖地としても人気が集まっています。
見どころも多いので今治から日帰り、もしくは1泊2日での観光が楽しめます。
今治から近い場所では、「糸山展望台」「亀老山展望公園」「道の駅 よしうみいきいき館」などが車で30分圏内です。
特に「亀老山展望公園」はしまなみ海道でも有名な絶景スポットですし、「道の駅 よしうみいきいき館」では、ランチに海鮮バーベキューが手軽に楽しめます。
詳しくは下記記事をご覧ください。
✅しまなみ海道オススメ観光スポット
▼しまなみ海道のオススメドライブコースはこちらの記事をご覧ください。
松山城・道後温泉
今治から車で1時間ほどの距離にある松山市には、日本100名城である「松山城」と「湯築城」、日本最古の湯として知られる「道後温泉」などがあり、1日滞在して楽しめる人気観光地です。
また、道後温泉には昔ながらの老舗旅館もあるので、1泊2日での滞在をおすすめします。
▼詳しくは下記記事をご覧ください。
【今治城観光】まとめ
今治城について詳しく解説してきました。
駅からのアクセスも良く、短時間で観光できるので今治に訪れた際には立ち寄ってみてください。
今回は以上です。今治城観光の参考になれば幸いです。
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