日本では2018年頃から唐揚げ専門店が急増し、一大ブームとなりました。テイクアウト需要の拡大や参入障壁の低さを背景に、短期間で店舗数が一気に増えたのが特徴です。しかし現在はその反動として、競争激化や原材料高騰の影響を受け、閉店や再編が進む「淘汰フェーズ」に入っています。
本記事では、2026年時点の主要チェーンを「実際のブランド店舗数(看板ベース)」で整理し、ランキングとともに業界の特徴や今後の動向を詳しく解説します。
唐揚げ専門店 店舗数ランキングTOP7(2026年)
※店舗数は目安
唐揚げ専門店の特徴と傾向(2026年版)
唐揚げ専門店の最大の特徴は、「短期間で爆発的に増えやすい業態」である点です。初期投資が比較的低く、厨房設備もシンプルで済むため、フランチャイズを中心に一気に全国へ広がりました。特にコロナ禍ではテイクアウト需要が急増し、飲食業の中でも数少ない“追い風”を受けたジャンルでした。
ただし、その成長スピードの速さは同時に弱点でもあります。似たような業態が急増したことで差別化が難しくなり、現在は店舗数の維持が難しい状況に変わっています。実際に街中を見ても、ピーク時に比べて唐揚げ専門店が減っていると感じる人も多いはずです。
また、チェーンごとに戦略の違いがはっきりしているのもこの業界の特徴です。例えば、鶏笑や元祖からあげ本舗のようなフランチャイズ型は、出店スピードを武器に店舗数を伸ばしてきました。一方で、からやまのように定食業態を組み合わせたチェーンは、単なるテイクアウトに依存せず安定した売上構造を築いています。
さらに、鶏三和のように百貨店や商業施設に出店するブランドは、価格帯を上げて品質やブランド力で勝負するなど、同じ「唐揚げ」でも方向性は大きく分かれています。
唐揚げ専門店業界の現状と変化
現在の唐揚げ専門店業界は、明確に成長期を終え、選別の段階に入っています。ブーム時には「出せば売れる」状態だったものが、今では立地やブランド力、リピート性がなければ生き残れない市場に変化しました。
特に大きいのは、競合の増加です。唐揚げ専門店同士だけでなく、コンビニやスーパーの総菜、さらには弁当チェーンとの競争も激しくなっています。消費者にとって唐揚げは身近な商品であるがゆえに、価格競争に陥りやすいという構造があります。
さらに、鶏肉や食用油の価格上昇も経営を圧迫しています。原価率が上がる中で値上げをすると客離れが起きやすく、結果として利益を出しにくい業態になっているのが現状です。そのため、単純なテイクアウト専門店は特に厳しい状況に置かれています。
伸びている唐揚げチェーンの特徴
こうした環境の中でも、一定の成長や安定を維持しているチェーンには共通点があります。
まず大きいのは、「唐揚げ単体に依存していないこと」です。からやまのように定食業態を取り入れることで、店内飲食・テイクアウトの両方の需要を取り込める構造になっています。また、ジョニーのからあげのように居酒屋要素を持つ店舗は、夜の売上も確保できる点が強みです。
次に、「立地戦略の明確さ」も重要です。郊外ロードサイドでファミリー層を狙うのか、都市部のテイクアウト需要を狙うのかによって、成功パターンは大きく変わります。元祖からあげ本舗のような大型店は前者の典型であり、逆に小型店中心のチェーンは都市部での回転率を重視しています。
さらに、「ブランドの打ち出し方」も差が出るポイントです。からあげ金と銀のように受賞歴や味の評価を前面に出すことで、競合との差別化を図るケースも増えています。単に安いだけでは選ばれない時代に入っていると言えるでしょう。
唐揚げ専門店|今後の見通し
今後の唐揚げ専門店業界は、店舗数自体は緩やかに減少しながらも、一定数のチェーンに集約されていく可能性が高いです。特にフランチャイズ主体で急拡大したブランドは、出店ペースの調整や店舗の統廃合が進むと考えられます。
一方で、業態としての需要がなくなるわけではありません。唐揚げは日本人にとって非常に人気の高いメニューであり、今後も一定の市場規模は維持されます。その中で重要になるのは、「どのような形で提供するか」です。定食化、複合業態化、高付加価値化など、単なるテイクアウトからの進化が求められています。
まとめ|唐揚げ専門店の店舗数ランキング
唐揚げ専門店の店舗数ランキングでは、鶏笑が1位となり、フランチャイズ型の強さが際立つ結果となりました。ただし業界全体を見ると、単純な店舗数の多さだけでは評価できない段階に入っています。
現在はブームの反動による淘汰が進む一方で、業態の進化によって生き残るチェーンも明確になりつつあります。今後は「どれだけ店舗があるか」よりも、「どのようなビジネスモデルを持っているか」がより重要になっていくでしょう。




















