三重県の北西部に位置する伊賀は、江戸時代には藤堂家の城下町や伊勢神宮への参拝者の宿場町として栄え、伊賀流忍者や松尾芭蕉のふるさととしても有名な町です。
観光では築城の名手、藤堂高虎によって造られた伊賀上野城や伊賀流忍者博物館などがあり、城下町には100年以上前に作られた歴史的な建築や昔ながらの街並みが現存しています。
今回は、そんな伊賀を巡る観光モデルコースと見どころ、伊賀で行くべき観光スポットについて解説していきます。
伊賀観光モデルコース
ではまず、伊賀を巡る観光モデルコースを解説していきます。
伊賀観光モデルコースは以下の通りです。
✅伊賀観光モデルコース
伊賀の観光モデルコースは観光案内所のある「だんじり会館」から出発して、伊賀流忍者博物館や伊賀上野城などの伊賀の主要観光スポットを巡っていきます。
そのあとは、田楽座 わかやでのランチや、城下町のお菓子街道を散策して伊賀のスイーツを楽しみましょう。
また、伊賀までの移動は伊賀上野駅から伊賀神戸駅までを結ぶ伊賀鉄道が利用できます。伊賀近郊の観光スポットも巡るなら自由に動ける車・レンタカーがおすすめです。
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伊賀の観光の見どころ
伊賀の主要観光スポットは以下の通りです。
✅伊賀の主要観光スポット
- 伊賀流忍者博物館(忍者屋敷)
- 俳聖殿
- 伊賀上野城
- 旧小田小学校本館
- 史跡旧崇広堂
- 城下町お菓子街道
- 寺町通り
- 松尾芭蕉生家
- 伊賀の里モクモク手づくりファーム
- 長谷園 伊賀本店(伊賀焼 窯元)
伊賀の観光の見どころは、伊賀上野城や伊賀流忍者博物館のほか、かつての藩校「旧崇広堂」や、三重県で最も古い現存する小学校校舎「旧小田小学校本館」、芭蕉翁が生まれ育った「松尾芭蕉生家」などがあります。
家族で楽しめる農業公園「伊賀の里モクモク手づくりファーム」や、伊賀焼の窯元を見学・購入できる『長谷園』も人気の観光スポットです。
宿泊は伊賀中心地で自家源泉を引く天然温泉の宿「ヒルホテルサンピア伊賀(5,500円~)」が人気があります。2020年には楽天ブロンズアワードを受賞しています。
伊賀上野城に近い立地の「ルートイングランティア和蔵の宿(5,450円〜)」や、上野市駅から徒歩3分の「伊賀上野シティホテル(3,550円〜)」も評価が高いです。
そのほかは以下リンクをチェックしてみてください。
伊賀近郊の伊勢志摩や奈良・滋賀の観光モデルコースは以下の記事で解説しています。
伊賀観光|行き方・交通アクセス
伊賀観光の中心は上野市駅で、名古屋と大阪の中間地点にあります。大阪駅からはJR関西本線 or 近鉄大阪線と伊賀鉄道を乗り継いで100分ほど。車なら伊賀上野(上野IC)まで約1時間5分です。
名古屋からも同様にJR関西本線と伊賀鉄道を乗り継いで105分ほど。伊賀上野(上野IC)まで約1時間5分の距離です。新幹線を活用すれば遠方からでも短時間で行くことができます。
新幹線や飛行機のチケットは、「ホテル・旅館」と組み合わせたダイナミックパッケージでお得に購入することができます。このようなサービスは、以下の旅行会社で取り扱われているので、ぜひチェックしてみてください。
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伊賀で必ず行きたい12の観光スポット
では、ここからは上記モデルコースで行ける伊賀の観光スポットをそれぞれ解説していきます。
だんじり会館
だんじり会館では、上野天神宮の秋祭り「上野天神祭」で使われるだんじり3基と、全国的にも珍しい鬼行列を再現展示。2階にある大型スクリーンでは伊賀上野の風土や四季折々の自然、上野天神祭りの様子が迫力あるハイビジョン映像で楽しめます。
さらに、「地場産買物処(おみやげ物屋)」「伊賀上野観光インフォメーションセンター(伊賀上野観光協会)」も併設。忍者衣装を貸し出す「忍者変身処」もあります。
だんじり会館
所在地/伊賀市上野丸之内122-4
TEL/0595-24-4400
営業時間/9:00〜17:00
料金/大人600円、小人400円
休業日/4月第2第3の土日のいずれか1日
上野天神祭期間中・12月29日〜1月1日
▶公式ホームページ
伊賀流忍者博物館(忍者屋敷)
伊賀流忍者博物館は、忍者屋敷と忍者体験館、忍者伝承館の3施設から成る博物館で、忍者屋敷は伊賀の山奥にあった江戸時代後期の農家を移築し、伝承されてきた仕掛けからくりを復元しています。
外観は何の変哲もないごく普通の茅葺きの農家ですが、屋敷のあちこちに防衛のためのしかけがほどこされており、くノ一(女忍者)の案内でドンデン返し、仕掛け戸、もの隠しなど実演を交えて説明してくれます。
そのほか忍術体験広場では、手裏剣打ち(有料)やどんでん返しが体験でき、忍術体験館・忍者伝承館では本物の忍具を展示。忍術ひろばでは忍者集団「阿修羅」による迫力満点の忍者ショーを開催しています。
伊賀流忍者博物館(忍者屋敷)
所在地/伊賀市上野丸之内117
TEL/0595-23-0311
営業時間/平日 10:00~16:00(最終入館15:30)
土日祝 10:00~16:30(最終入館16:00)
料金/大人800円、小人500円
休業日/年末(12月29日~12月31日)
▶公式ホームページ
俳聖殿
俳聖殿は、1644年に伊賀市で生まれた俳聖 松尾芭蕉の生誕300年を記念して昭和17年(1942年)に建設されました。
丸い屋根は旅笠、「俳聖殿」の木額が顔、八角形のひさしは蓑と衣姿、堂は脚部、回廊の柱は杖と足を表現。殿内には等身大の伊賀焼の芭蕉座像が安置され、命日の10月12日の芭蕉祭で公開されます。
俳聖殿
所在地/伊賀市上野丸之内117-4(上野公園内)
TEL/0595-43-2315(伊賀市都市計画課)
▶関連ホームページ
伊賀上野城
伊賀上野城は天正13年(1585)に筒井定次が平楽寺・薬師寺のあった台地に近世城郭としてお城を築いたのが始まり。その後、築城の名手、藤堂高虎によって大改修が行われ、五層の天守閣を建設しました。
慶長17年(1612)に当地を襲った大暴風で倒壊したため、現在は当時の内堀と石垣、昭和10年に建てられた天守閣が残っています。
三層からなる城内には武具・甲冑や藤堂家の遺品、横山大観をはじめ名士の色紙46点の天井絵があり、外観の白い三層の美しい城郭から「白鳳城」とも呼ばれています。
内堀の石垣は30mという日本有数の高さを誇り、美しさも兼ね備えています。この石垣は黒沢明監督の映画【影武者】のロケ地としても使われました。
伊賀上野城
所在地/伊賀市上野丸之内106
TEL/0595-21-3148
営業時間/9:00~17:00(入館は16:45まで)
料金/大人600円、小人300円
休業日/年末(12月29日~12月31日)
▶公式ホームページ
旧小田小学校本館
旧小田小学校本館は、明治14年(1881年)に建てられたもので、現存する小学校校舎としては三重県で最も古い建物です。昭和40年まで現役校舎として使用されていました。
木造洋風二階建てで寄せ棟造り、屋根は桟瓦さんがわら葺きで、延べ274㎡あります。近代初等教育の草創を象徴する記念物として、昭和50年に三重県の有形文化財に指定されました。
校内には市民が寄贈した昔の教科書やそろばんなどの文房具が展示されており、学校教育の歴史に触れることができます。当時のまま残されているオルガンや小さい学習机などに触れ、昔の教科書を使った授業のイベントなども開催しています。
旧小田小学校本館
所在地/三重県伊賀市小田町141-1
TEL/0595-21-9957
営業時間/9:00〜16:30
料金/大人300円、小・中・高校生100円
休業日/祝日を除く火曜日、12月29日〜1月3日
▶関連ホームページ
史跡旧崇広堂
旧崇広堂は、文政4(1821)年伊勢津藩大10代藩主藤堂高兌(たかさわ)が伊賀、大和、山城に住む子弟を教育するため、津の藩校・有造館の支校として建てられたものです。
創建当時のままの講堂などを見ることができ、国の史跡に指定されています。
史跡旧崇広堂
所在地/三重県伊賀市上野丸之内78-1
TEL/0595-24-6090
営業時間/9:00〜16:30
料金/大人300円 高・中・小学生100円
休業日/祝日を除く火曜日、12月29日〜1月3日
交通アクセス/伊賀鉄道「上野市駅」から徒歩で約5分
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田楽座 わかや
田楽座わかやは創業文化年間。伊賀名物『豆腐でんがく』を作りつづける老舗店です。
地元産材料にこだわり、有機栽培の大豆から作る豆腐、約1000日間熟成させたまろやかな味噌、低温でじっくり焼き上げる炭にいたるまで選りすぐりの材料で昔ながらの味を守りつづけています。
田楽座 わかや
所在地/三重県伊賀市上野西大手町3591
TEL/0595-21-4068
営業時間/11時~14時、17時~20時(売切れ次第終了)
休業日/月曜日(祝日の場合翌日)
交通アクセス/伊賀鉄道「西大手駅」より徒歩約2分
▶公式ホームページ
城下町お菓子街道
藤堂高虎の築城以来、伊賀上野藩の城下町として栄え、碁盤状に区画された町並みは、小京都に数えられています。
天正伊賀の乱による徹底的な破壊により、それ以前の建物は少ないものの、市街地は戦災を免れたため歴史的建物が現存。
さらに藤堂高虎が茶の湯に通じていたこともあって、町には古くからの和菓子屋が軒を連ね、現在はお菓子の食べ歩きが出来る『城下町お菓子街道』と呼ばれています。
寺町通り
城下町を守るために配置された7つの寺院がある通りです。白壁が続く閑静な界隈をぶらりと歩けば、数々の歴史の面影を辿ることができます。
萬福寺には伊賀越鍵屋の辻で討たれた河合又五郎の墓所が、上行寺には藤堂(高虎)家の墓所があります。
松尾芭蕉生家
松尾芭蕉生家は1644年(正保元年)に生まれた松尾芭蕉が、29歳まで過ごした生家です。
芭蕉翁は幼少より侍大将の藤堂新七郎家に仕え、当主の良忠とともに俳諧を学びました。29歳で江戸へ旅立つまでここで暮らし、その後も幾度となく帰郷しています。
奥庭の離れは、処女句集「貝おほひ」を執筆した釣月軒で、帰郷の際にはここで過ごしたといわれています。
松尾芭蕉生家
所在地/三重県伊賀市上野赤坂町304
TEL/0595-24-2711
開館時間/8:30〜17:00(入館は16:30まで)
入館料/大人300円 高・中・小学生100円
休業日/12月29日〜1月3日
▶関連ホームページ
伊賀の里モクモク手づくりファーム
伊賀市西湯舟にある『伊賀の里 モクモク手づくりファーム』は、14ha(東京ドーム3個分)の敷地を持つ農業公園です。
元々は伊賀の養豚農家が集まってできたハム工房から始まり、現在では三重県内における著名な食品ブランドの一つとなりました。
園内ではウインナーづくりやパンづくりなどの手づくり体験教室や、ミニブタくんたちのショーが楽しめるほか、田んぼやいかだ池など「自然や農業」を身近に感じられる遊び場があります。
さらにはビュッフェスタイルの「パパビアレストラン」、極厚とんかつが自慢の「農村料理の店もくもく」、高さ16cmの「グリルとまとバーガー」が名物の「とまとCAFE」などもあり、子供から大人まで一日中楽しめる施設です。
伊賀の里モクモク手づくりファーム
所在地/伊賀市西湯舟3609
TEL/0595-43-0909
営業時間/10:00~16:30(一部21:00まで)
入園料/500円(大人・こどもとも)
▶公式ホームページ
長谷園 伊賀本店(伊賀焼 窯元)
長谷園 伊賀本店は伊賀焼の里、丸柱地区で天保年間に創業した伊賀焼の老舗。
1832年当時から代々暮らしてきた歴史ある日本家屋「母や(上写真)」を中心に、工房・登り窯など陶器製造の施設を構えています。
伝統の技は確実に若い陶工たちに受け継がれていて、その作業ぶりを見学することはもちろん、実際に陶芸体験(要予約、有料)もできます。
長谷園 伊賀本店(伊賀焼 窯元)
所在地/三重県伊賀市丸柱569
TEL/0595-44-1511
展示室営業時間/9:00〜17:00
休業日/お盆・年末年始
▶公式ホームページ
伊賀の観光ガイドブック
伊賀については旅行情報誌”まっぷる 三重 伊勢志摩・熊野” や”まっぷる 伊勢志摩’24”でも紹介されています。
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【伊賀観光モデルコース】まとめ
今回は、伊賀の観光モデルコースについて解説してきました。
伊賀エリアは大阪や名古屋などの主要都市からアクセスしやすく、一泊二日でのドライブ旅行に最適です。さらには高原リゾートホテルもあるのでのんびり滞在も楽しめます。
そのほか、伊賀近郊の観光モデルコースは以下の記事で解説しているので合わせてチェックしてみてください。
今回は以上です。伊賀観光の参考になれば幸いです。