北部九州の中央に位置する日田は、阿蘇・九重連山や英彦山系の山々に囲まれた自然豊かな地域で杉やヒノキの産地として栄えました。
江戸時代には幕府直轄の天領地として日田代官所が置かれ、代官や掛屋(御用商人)らによって江戸や上方、長崎の文化がもたらされました。独特の商人文化を築き上げ、今でも当時の町並みや建物、文化財が残っています。
今回は、そんな日田を巡る観光モデルコースと見どころ、日田で行くべき観光スポットについて解説していきます。
日田の主要観光スポット
日田の主要観光スポットは以下の通りです。
✅日田の主要観光スポット
- 豆田町商店街
- 廣瀬資料館
- 草野本家
- 天領日田資料館
- 日本丸館
- 小鹿田焼の里
- いいちこ日田蒸留所
- 大山ダム
- 慈恩の滝
- 高塚愛宕地蔵尊
日田の主要観光スポットは、日本遺産にも認定された「豆田町商店街」での古い建物や町並み散策です。
そのほか、近郊には無料で見学できる「いいちこ日田蒸留所」や日田市で生まれた陶器「小鹿田焼の里」、”諸事祈願成就”に御利益があるとされる「高塚愛宕地蔵尊」などがあります。
日田観光モデルコース【日帰り】
続いて、日田を日帰りで巡る観光モデルコースを解説していきます。
日田観光モデルコースは以下の通りです。
✅日田観光モデルコース【日帰り】
日田の観光モデルコースは、日田の中心地「豆田町商店街」で町散策を楽しんだ後に、お好みで近郊の観光スポット「小鹿田焼の里」や「高塚愛宕地蔵尊」などに向かいます。
豆田町商店街は日田駅から徒歩圏内で、福岡からは高速バスなどでも行くことができます。周辺の観光スポットも巡るなら車・レンタカーが必要になります。
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日田での宿泊は「日田温泉」と別府、湯布院と並ぶ豊後三大温泉のひとつとして全国的にも名を馳せる名湯「天ヶ瀬温泉」が人気があります。
日田近郊の観光名所・モデルコースは以下の記事で解説しています。
日田で必ず行きたい11の観光名所
では、ここからは上記モデルコースで行ける日田の観光名所をそれぞれ解説していきます。
豆田町商店街
豆田町(まめだまち)は江戸幕府直轄の領地として栄え、現在でも古い商家や蔵屋敷の建物や町並みが数多く残っているエリアです。
日田の中でも、商人たちが集まる町として発展し、2月中旬には「天領日田おひなまつり」も開催。美しい街並みは平成16年12月に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
豆田町商店街
所在地/日田市豆田町11
交通アクセス/日田駅より北へ徒歩約10分
▶公式ホームページ
廣瀬資料館
廣瀬資料館は、江戸時代に使用していた器具や古文書など様々な貴重品が展示されている民俗資料館です。
日田の商家であった廣瀬家の一部を改築した建物で、“掛屋”と呼ばれた豪商の生活ぶりが感じられます。
建物は、豊後三賢人の一人・廣瀬淡窓(ひろせたんそう)の実家でもあり、廣瀬淡窓はのちに日本の三大私塾のひとつである「咸宜園」を開き、明治に活躍する多くの有志を輩出しています。
廣瀬資料館
所在地/日田市豆田町9-7
TEL/0973-22-6171
営業時間/9時~17時
休館日/毎週月曜
料金/大人450円、小学生〜高校生350円
交通アクセス/JR久大本線日田駅から徒歩約15分
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草野本家
草野本家は、元禄年間に作られたと伝えられる県内最古の商家です。国指定重要文化財にも指定され、江戸時代の人形やのぼりなどの貴重品が展示されています。
年に4回、「お雛祭り」「端午の節句」「祇園祭」「天領祭り」の時期に一般公開しており、当時の豪商桝屋を思わせる館内には、生活用品に使われていた歴史ある展示物がたくさん見られます。
草野本家
所在地/日田市豆田町11-4
TEL/0973-24-4110
営業時間/10時~16時30分
休館日/水曜、木曜
料金/要確認
交通アクセス/JR久大本線日田駅から徒歩約15分
▶公式ホームページ
天領日田資料館
1988年に開業した「天領日田資料館」は、幕府の直轄地(天領)であった時代を物語る数々の書画・古文書等を中心に約100点の品々を展示している施設です。
日田の歴史を知るのに欠かせない江戸期民俗文化や天領に関する資料が豊富で、裕福な掛屋を中心とした歴史を見にたくさんの観光客が訪れます。
天領日田資料館
所在地/日田市豆田町11-7
TEL/0973-24-6517
営業時間/9:00~17:00
休館日/水曜日(祭日の場合は翌営業日)・年末年始
料金/大人320円、小・中・高生220円
交通アクセス/JR久大本線日田駅徒歩で約15分
▶公式ホームページ
日本丸館
「日本丸館(にほんがんかん)」は、明治から昭和初期の建築物や製薬資料、生活遺産品などが公開、展示されている施設です。
1855年に実家に代々伝わっていた薬品を「日本丸」として販売した薬屋の伏見屋岩尾古雲堂がオープン。増改築を繰り返したために複雑な構造となっていて、展望楼は日田中が眺望できることから豆田の天守閣と称されています。
日本丸館
所在地/日田市豆田町4-15
TEL/0973-23-6101
営業時間/10:00-16:00
交通アクセス/JR久大本線日田駅から徒歩約15分
▶公式ホームページ
日田温泉
日田温泉は筑後川の支流、三隈川沿いに位置する温泉地で市街地にあり、400年の歴史があります。夏場は三隈川に屋形船を出したり、鵜飼を行っているほか、5月下旬の川開き観光祭には花火が打ち上げられます。
宿泊は「日田天領水の宿」が人気で、源泉かけ流しの露天風呂をはじめ12種類のお湯と、里山の旬が香り立つ会席料理を楽しめます。
「亀山亭ホテル」も評価が高いです。眺望の良い大浴場と開放感抜群の露天風呂が自慢の老舗ホテルです。
そのほかは以下リンクをチェックしてみてください。
小鹿田焼の里
日田市の北部に位置し、高塚山の麓にある「小鹿田焼の里(おんたやきのさと)」は、1705年に柳瀬三右衛門により開窯されました。
窯元が谷川の水を利用した唐臼(からうす)で土を砕き、マキを使う登り窯で焼くという昔ながらの技法で作られる素朴な焼き物の里として知られています。
陶土を挽く唐臼の音は「日本の音風景100選」、地区全体は重要文化的景観として認定。小鹿田焼陶芸館では資料や古陶の展示があり、小鹿田焼を深く知ることができます。
小鹿田焼の里
所在地/日田市源栄町皿山
TEL/0973-29-2020
交通アクセス/大分自動車道日田ICから車で約30分
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いいちこ日田蒸留所
いいちこ日田蒸留所は『下町のナポレオン』というキャッチフレーズでおなじみの麦焼酎「いいちこ」の蒸留所です。
製造場や貯蔵庫といった施設を無料で公開しており、仕込タンクや蒸留機などの稼働中の設備の見学や、併設された試飲コーナーで限定酒など20種の酒の試飲や購入ができます。
いいちこ日田蒸留所
所在地/日田市西有田810-1
TEL/0973-25-5600
営業時間/10:00-16:00
定休日/火(祝の場合は営業)、お盆、年末年始
料金/無料
交通アクセス/大分自動車道日田ICから車で約10分
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高塚愛宕地蔵尊
高塚愛宕地蔵尊は地蔵菩薩を本尊としながらも鳥居があり、境内には天照大神の摂社があるなど、神仏習合の形式をそのままに残している全国的にもめずらしい地蔵尊です。
願い事なら何でも叶えてくれるという諸願成就の神として広く信仰を集め、自分の年の数だけ願いごとを書いて奉納すれば、よりご利益に預かれるといわれています。
高塚愛宕地蔵尊
所在地/日田市天瀬町馬原3740
TEL/0120-417-381
▶公式ホームページ
慈恩の滝
玖珠町の西に位置する「慈恩の滝」は、上段20m、下段10mと、合わせて約30mの落差がある二段滝です。漂う冷気と豪快な水しぶきは迫力があり、暑い時期には多くの観光客でにぎわいます。
また慈恩の滝から徒歩1分の道の駅「慈恩の滝くす」では、玖珠のお土産や銘菓をはじめ、玖珠米などの特産品、地元農家がつくった旬の野菜を購入できます。
慈恩の滝
所在地/玖珠郡玖珠町大字山浦618
TEL/0973-72-7153(玖珠町企画商工観光課)
天ヶ瀬温泉
天ヶ瀬温泉は、およそ1300年前の開湯と伝わる歴史ある温泉地で、別府、由布院と並んで豊後三大温泉のひとつといわれています。
江戸時代には天領・日田の代官たちが、幕末には日田で私塾を開いた広瀬淡窓や門下生の大村益次郎などが湯治に訪れました。
玖珠川沿いを中心に約20軒のホテルと旅館が営業しており、河川敷には天然に近い露天風呂が点在しています。
また、駅から徒歩10分ほどの場所にある「桜滝」は、TV番組「マツコの知らない世界」で、“楽して行ける秘境の滝”として紹介され、「女性にオススメしたい滝3選」の1位に選ばれました。
天ヶ瀬温泉での宿泊は「山荘天水」が人気があります。趣向の違う7種の秘湯を愉しめる隠れ宿で、桜滝の見える露天風呂や5つの家族風呂で温泉を堪能できます。
そのほか、「天ヶ瀬温泉 成天閣」や「瀬音・湯音の宿 浮羽」も評価が高いです。詳細は以下リンクをチェックしてみてください。
大山ダム
大山ダムは人気漫画「進撃の巨人」に登場する主人公エレンとミカサ、アルミンの少年期の銅像が設置されている日田市大山町のダムです。
原作者の諫山創さんが日田市大山町出身であることから始まった『進撃の巨人』連載10周年記念プロジェクトの第一弾で、大山ダムの壁面をウォール・マリアに見立て、初めて巨人が襲ってきた「はじまりの場所」を再現しています。
さらに第二弾としてリヴァイ兵士長の銅像が日田駅前に完成しています。
大山ダム
所在地/日田市大山町西大山2008-1
TEL/0973-52-2445
開庁時間/8:30~17:00
開庁日/土・日・祭日(下流広場は365日開放)
交通アクセス/日田駅から車で20分
▶公式ホームページ
日田の観光ガイドブック
日田観光をもっと深く楽しみたい方には、以下の観光ガイドブックが役立ちます。これらのガイドブックは、モデルコースには含まれていない隠れた名所や地元ならではの体験情報も豊富に掲載されています。
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【日田観光モデルコース】まとめ
今回は、日田観光モデルコースについて解説してきました。
日田エリアは福岡から日帰りで訪れることができ、歴史ある日田温泉や天ヶ瀬温泉、琴平温泉などに泊まれば1泊2日でのドライブ旅行も楽しめます。
さらに日田近郊にも見どころは満載。観光モデルコースは以下の記事で解説しているので合わせてチェックしてみてください。今回は以上です。日田観光の参考になれば幸いです。