日本海・若狭湾に面する若狭の町は、古代より海産物や塩など豊富な食材を都に送り、朝廷の食を支えた「御食国」のひとつで、若狭と都とをつなぐ街道沿いには港や、城下町、宿場町が栄えました。
観光では、全国名水百選「瓜割の滝」、ラムサール条約に認定された三方五湖、歴史的建造物郡の熊川宿などの名所が点在しており、ドライブ周遊が楽しめるほか、新鮮な海の幸も堪能できます。
今回は、そんな若狭を巡る観光モデルコースと見どころ、若狭で行くべき観光スポットについて解説していきます。
若狭観光モデルコース
ではまず、若狭を巡る観光モデルコースを解説していきます。
若狭観光モデルコースは以下の通りです。
✅若狭観光モデルコース
若狭の観光モデルコースは、若狭と京都を結ぶ「鯖街道」に沿って北上し、「熊川宿」と「瓜割の滝」に立ち寄ってから小浜へと向かいます。
小浜で町散策を楽しんだ後は、「三方五湖レインボーライン」で三方五湖・若狭湾の絶景を眺め、敦賀エリアに移動。「氣比神宮」や「気比松原」などの観光スポットを巡っていきます。
また、若狭観光には車・レンタカーが必要で、大阪・京都から日帰り、もしくは小浜・敦賀に宿泊して1泊2日のドライブ旅行が楽しめます。
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若狭の観光の見どころ
若狭の主要観光スポットは以下の通りです。
✅若狭の主要観光スポット
- 鯖街道(若狭街道)
- 熊川宿
- 瓜割の滝
- 小浜・三丁町
- 御食国若狭おばま食文化館
- 三方五湖レインボーライン
- 日本海さかな街
- 気比松原
- 氣比神宮
若狭の観光の見どころは、鯖街道の宿場町として栄えた「熊川宿」と古い町並みが残る小浜の町、ドライブで人気の「三方五湖レインボーライン」、気比神宮の門前町として賑わった敦賀の町があります。
見どころはそれぞれ離れた場所にあるので、途中で宿泊して1泊2日での旅行がおすすめです。ホテルは小浜・敦賀などの市街地のほか、三方五湖にある絶景ホテルが人気があります。
そのほか、若狭近郊の観光スポット・モデルコースは以下の記事で解説しているので合わせてご覧ください。
若狭で必ず行きたい9つの観光スポット
では、ここからは上記モデルコースで行ける若狭の観光スポットをそれぞれ解説していきます。
鯖街道(若狭街道)
鯖街道とは、若狭国などの小浜藩領内と京都を結ぶ街道の総称です。主に魚介類を京都へ運搬するための物流ルートで、中でも特に鯖が多かったことから「鯖街道」と呼ばれています。
いくつかルートがあった内、最も盛んに利用された道は、小浜から熊川を経由して滋賀県の朽木を通る「若狭街道」です。
若狭ではよく「京は遠ても十八里」と言われ、その道のりは約80km。今なら車で2時間たらずの道のりを、行商人たちは海産物を入れた籠を背負い、一昼夜かけて深い山あいの道を歩いていました。
平成27年には熊川宿を含む鯖街道が「~御食国若狭と鯖街道~」として日本遺産に認定されています。
熊川宿
熊川宿は、若狭と京都を結ぶ鯖街道の宿場町です。往年の繁栄を偲ぶ町並みには、奉行所・番所・お蔵屋敷の跡が残り、昔ながらの用水路が流れています。
重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、現在は、古建築を活用した資料館や食事処、喫茶店、雑貨店が並び、道の駅若狭熊川宿などが併設されています。
熊川宿
所在地/福井県三方上中郡若狭町熊川
TEL/0770-45-9111(若狭町観光未来創造課)
▶公式ホームページ
瓜割の滝
瓜割の滝(うりわりのたき)は、若狭の古刹・天徳寺の境内奥の森中を流れ下る霊泉であり、湧水から生ずる滝です。
五穀成熟、諸病退散の霊験があると信じられ、古くは「水の森」と呼ばれ修験者の修行地として敬われてきました。
昭和60年には、環境省指定の名水100選の一つに。平成18年1月には「ふくいのおいしい水」に認定されています。
また周辺に広がる森は、木の間から光が差し込み、岩には苔が群生する幻想的な光景。庭園内には、1万株ものアジサイや、桜、モミジなどが植えられており、四季折の景色を見せてくれます。
瓜割の滝
所在地/若狭町天徳寺37-1-3
TEL/0770-62-0186
営業時間/入園自由
料金/入園無料
※瓜割の水の持ち帰り:清掃協力費300円
▶公式ホームページ
小浜・三丁町
若狭湾国定公園の中心に位置する小浜市は、百三十余の寺院があり、古くから海のある奈良と呼ばれ、海に抱かれた歴史と文化のまちとして栄えてきました。
古い町並みも多く残されており、小浜公園の近くには「三丁町」と呼ばれるかつての茶屋町があります。
狭い路地をはさみ、紅殻格子や出格子の家や料亭が軒を連ね、落ち着いた雰囲気の中に往時の面影を残しています。
御食国若狭おばま食文化館
御食国若狭おばま食文化館では、奈良・平安の時代から朝廷に塩や海産物等を納めた「御食国」から始まる「若狭おばま」の食の歴史・文化や伝承料理などを紹介しています。
さらには地元の食材を使った料理体験や、若狭塗箸など伝統工芸体験ができ、小浜湾を一望できる温浴施設も併設。若狭おばまの魅力をまるごと満喫することができます。
御食国若狭おばま食文化館
所在地/小浜市川崎3-4
TEL/0770-53-1000
営業時間/9:00~18:00(11月~2月は9:00~17:00)
定休日/毎週水曜日(祝日は開館)、年末年始
料金/入館無料
▶公式ホームページ
三方五湖レインボーライン
三方五湖レインボーラインは、三方五湖・日本海の絶景を眺めながらドライブが楽しめる11.24㎞の有料道路です。
第1駐車場からリフト・ケーブルカーで登った先には山頂公園があり、名勝三方五湖や若狭湾が360度一望できます。
2020年4月にリニューアルオープンしており、5つのテラスを新設。足湯やソファーなどそれぞれ違ったスタイルで景色を堪能できます。
料金所は若狭町(西)側と美浜町(東)側の2カ所。山頂駐車場からのUターンは可能ですが料金に変更ありません。
五湖レインボーライン
所在地/三方上中郡若狭町気山18-2-2
TEL/0770-45-2678
営業時間/
レインボーライン 7:30~18:30(季節により変動あり)
山頂公園 9:00~17:00(季節により変動あり)
定休日/年中無休
自動車専用道路通行料金/普通車 1,060円
山頂公園入園料/(リフト・ケーブル料金含む)
大人(中学生以上)900円、小人(小学生)500円
▶公式ホームページ
日本海さかな街
日本海さかな街は、福井の海の幸が集う日本海側最大級の市場で、鮮魚店、土産物産、飲食店など70店舗が軒を連ねています。
魚市場には威勢の良い売り子の声が響き、各店の店頭には敦賀港直送の新鮮な魚介類や加工品、地元特産の昆布など海の幸がズラリと並びます。
ランチに人気の海鮮丼は、ネタの種類も豊富でリーズナブル。マグロや鯛、甘えび、いくら、サーモンなどが豪快に盛られ、ボリューム満点です。
日本海さかな街
所在地/敦賀市若葉町1-1531
TEL/0770-24-3800
営業時間/10:00~18:00 ※1~6月、9・10月は17:30閉店
(毎日朝市開催につき8:30より順次開店)
定休日/公式HP参照
▶公式ホームページ
気比松原
気比の松原は、長さ約1km・広さ約34万m²という広さの中に赤松、黒松、フランス海岸松など約17.000本の松が並び、白砂青松のコントラストが印象的な名勝地です。
三保の松原(静岡県)・虹の松原(佐賀県)とともに日本三大松原として知られています。かつては氣比神宮の神苑でしたが、織田信長によって没収され、江戸期には小浜藩の藩有林となっていました。
昭和9年(1934)には国の名勝に指定。夏には浜辺が海水浴場として賑わい、松林の中には遊歩道が張り巡らされ市民憩いのスポットになっています。
気比松原
所在地/敦賀市松島町
TEL/0770-22-8167(敦賀観光協会)
▶公式ホームページ
氣比神宮
「けいさん」の愛称で親しまれる越前国一之氣比神宮は、大宝2(702)年の建立と伝えられ、御祭神には伊奢沙別命、仲哀天皇など七柱が奉られています。
北陸と関西の地方を結び、海上交通も栄えた立地だったため“北陸道総鎮守”と称されてきました。
高さ約11mの大鳥居(重要文化財)は、春日大社(奈良県)・厳島神社(広島県)と並ぶ日本三大木造大鳥居の一つで国の重要文化財。その大鳥居を抜けると湧き水「長命水」が見えてきます。
元禄2年には松尾芭蕉が訪れ、境内には松尾芭蕉の像と句碑があります。
氣比神宮
所在地/敦賀市曙町11-68
TEL/0770-22-0794
▶公式ホームページ
若狭の観光ガイドブック
若狭観光をもっと深く楽しみたい方には、以下の観光ガイドブックが役立ちます。これらのガイドブックは、モデルコースには含まれていない隠れた名所や地元ならではの体験情報も豊富に掲載されています。
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【若狭観光モデルコース】まとめ
今回は、若狭観光モデルコースについて解説してきました。
若狭エリアは大阪・京都から車で2時間ほどで行くことができる観光地です。時間があれば琵琶湖周辺や福井の観光スポットも合わせて周遊できるので、1泊2日、2泊3日での旅行もおすすめです。
若狭近郊の観光モデルコースは以下の記事で解説しているのでチェックしてみてください。
今回は以上です。若狭観光の参考になれば幸いです。