日本の飲食業界は、外食需要の回復とともに再び拡大傾向にありますが、その中でも特に注目されているのが「チェーン店の規模」です。
店舗数が多いチェーンは、
- 全国どこでも利用できる利便性
- ブランド認知の高さ
- 価格や品質の安定性
といった強みを持っており、ユーザーにとっても重要な判断基準となっています。
一方で近年は、単なる店舗数の拡大だけでなく、
「専門特化型」「高付加価値型」「低価格型」など、業態ごとの戦略も大きく分かれてきています。
この記事では、日本国内の主要飲食チェーンを
ジャンル別に店舗数ランキングで整理しつつ、業界構造や特徴まで詳しく解説していきます。
飲食店チェーンの店舗数ランキング(ジャンル別)
飲食チェーンはジャンルごとに競争構造が大きく異なります。
ここでは主要ジャンルに分けて解説します。
ファミレスチェーン 店舗数ランキング
まずは、日本国内の主なファミレスチェーンを店舗数の多い順にまとめました。
ファミレス業界は、外食チェーンの中でも最も「標準化」が進んでいる分野です。
メニュー・価格・サービスの均一化に成功しており、全国展開しやすい構造になっています。
その中で、ガストとサイゼリヤは明確な2強です。
ガストは店舗数・エリアカバー率ともに圧倒的で、「どこにでもある店」というポジションを確立しています。
一方サイゼリヤは、低価格戦略と効率経営により、利益率の高さで業界内でも異質な存在です。
また、ロイヤルホストのような高価格帯や、びっくりドンキーのような専門特化型も存在し、
“大衆化と差別化が共存する市場”となっています。
寿司チェーン 店舗数ランキング
次に、寿司チェーンのランキングです。
寿司チェーンは、外食産業の中でも最も寡占が進んでいるジャンルです。
くら寿司・スシロー・はま寿司の3社で市場の大半を占めています。
この背景には、「オペレーションの高度化」があります。
回転寿司は設備投資やIT化が重要であり、大手ほど有利な構造です。
一方で、魚べいのような非回転型や、銀のさらの宅配特化など、
新しい提供スタイルによる差別化も進んでいます。
ラーメンチェーン 店舗数ランキング
ラーメン業界は特徴的で、“全国統一チェーンが少ない分散型市場”です。その中で、餃子の王将や日高屋のように「中華業態」で店舗数を伸ばしているケースが多いのが特徴です。
ハンバーガーチェーン 店舗数ランキング
| 順位 | チェーン名 | 店舗数(目安) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | マクドナルド | 約3,000店舗 | 圧倒的規模・全国展開 |
| 2位 | モスバーガー | 約1,300店舗 | 品質重視・国内ブランド |
| 2位 | ケンタッキー | 約1,300店舗 | チキン主軸だがバーガー展開 |
| 4位 | バーガーキング | 約350店舗 | 海外系・急成長 |
| 5位 | ゼッテリア | 約280店舗 | ロッテリア転換 |
| 6位 | サブウェイ | 約230店舗 | サンドイッチ型 |
| 7位 | フレッシュネスバーガー | 約155店舗 | 大人向け |
| 8位 | ウェンディーズ・ファーストキッチン | 約75店舗 | コラボ業態 |
ハンバーガー業界は、日本の飲食チェーンの中でも最も分かりやすい「一強市場」です。マクドナルドは約3,000店舗という圧倒的規模を誇り、2位以下を大きく引き離しています。
マクドナルドは、ブランド力に優位性がある一方で、モスバーガーは品質路線、バーガーキングは海外ブランドとして差別化しており、“1強+差別化組”という構造になっています。
カフェチェーン 店舗数ランキング
日本国内のカフェチェーンでは、スターバックスが約2,000店舗を超え、圧倒的なブランド力を持っています。単なる飲食ではなく、「空間価値」を提供している点が強みです。
一方で、ドトールやベローチェは低価格・回転率重視、コメダ珈琲は長時間滞在型と、戦略が明確に分かれています。
また近年は、ゴンチャのようなドリンク特化型や、プロントのような昼夜二毛作モデルなど、
用途別に細分化が進んでいるジャンルでもあります。
居酒屋チェーン 店舗数ランキング
居酒屋業界はコロナの影響を大きく受け、店舗数は減少傾向にあります。
その中で成長しているのが、鳥貴族や串カツ田中のようなコンセプト特化型です。
従来の総合居酒屋(魚民など)は苦戦傾向にあり、
現在は「専門性」や「価格の分かりやすさ」が重要になっています。
牛丼チェーン 店舗数ランキング
牛丼業界は、すき家・松屋・吉野家の3社でほぼ市場を占める完全寡占状態です。
すき家は店舗数で圧倒し、松屋はメニュー戦略、吉野家はブランド力で差別化しています。
うどんチェーン 店舗数ランキング
うどん業界は、丸亀製麺の一強状態です。
店舗数・認知度ともに突出しており、セルフ式の成功モデルを確立しています。
はなまるうどんも同様の業態ですが、店舗数では差がついています。
また、資さんうどんや山田うどんのように、地域密着型チェーンも強く、
全国チェーン+ローカル強者の混在市場となっています。
焼肉チェーン 店舗数ランキング
| 順位 | チェーン名 | 店舗数(目安) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 牛角 | 約500店舗 | 日本最大級の焼肉チェーン店 |
| 2位 | 焼肉きんぐ | 約350店舗 | 焼肉食べ放題専門店 |
| 3位 | しゃぶ葉 | 約324店舗 | 食べ放題専門店 |
| 4位 | しゃぶしゃぶ温野菜 | 約211店舗 | しゃぶしゃぶ専門 |
| 5位 | 七輪焼肉 安安 | 約162店舗 | コスパ抜群の焼肉チェーン |
| 6位 | 牛繁 | 約148店舗 | 職人仕込みの焼肉チェーン |
| 7位 | 安楽亭 | 約142店舗 | 関東を中心に展開 |
| 8位 | ときわ亭 | 約100店舗 | ホルモン焼きチェーン |
| 9位 | 熟成焼肉いちばん | 約90店舗 | ファミリー向け |
| 9位 | ワンカルビ | 約90店舗 | 関西中心の食べ放題 |
| 9位 | あみやき亭 | 約90店舗 | 愛知県を中心に展開 |
| 12位 | 焼肉ライク | 約80店舗 | 1人焼肉専門 |
| 13位 | カルビ大将 | 約70店舗 | 焼肉食べ放題チェーン店 |
焼肉業界は、食べ放題業態の拡大が特徴です。
焼肉きんぐや牛角は、ファミリー層を取り込むことで店舗数を伸ばしています。
一方で、焼肉ライクのような一人焼肉など、新しい需要も生まれています。
また、しゃぶ葉や温野菜のように、焼肉と近いカテゴリの業態も競合しており、
「肉系外食」という広い競争になっているのが特徴です。
カレーチェーン 店舗数ランキング
| 順位 | チェーン名 | 店舗数(目安) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | カレーハウス CoCo壱番屋 | 約1,264店舗 | 圧倒的1位・トッピング自由 |
| 2位 | マイカリー食堂 | 約160店舗 | 松屋併設で急拡大 |
| 3位 | ゴーゴーカレー | 約110店舗 | 金沢カレーの代表格 |
| 4位 | 日乃屋カレー | 約100店舗 | 神田カレーGP優勝 |
カレー業界は、CoCo壱番屋の独走状態です。
1,200店舗以上という規模は他チェーンを圧倒しています。
この理由は、「トッピング自由」という独自モデルにより、
飽きにくくリピートされやすい構造を作っているためです。
一方で、ゴーゴーカレーや日乃屋カレーなどはブランド特化型として展開しており、
1強+ニッチブランドという構図になっています。
まとめ|飲食店チェーンの店舗数ランキング
飲食店チェーンの店舗数ランキングを見ると、ジャンルごとに全く異なる構造を持っていることが分かります。
- 一強型(マクドナルドなど)
- 寡占型(寿司・牛丼)
- 分散型(ラーメン・居酒屋)
また現在は、単なる店舗数の多さだけでなく、
「ブランド」「専門性」「体験価値」が重要な時代に変化しています。


















