日本のフィットネスジム業界は、全国に数千規模の店舗が存在し、近年は24時間ジムやコンビニジムの急増によって大きく構造が変化しています。
従来の総合型スポーツクラブに加え、低価格・無人運営・短時間利用を前提とした新業態が急拡大。「誰でも気軽に通えるインフラ型サービス」へと進化し、女性専用・パーソナル・ヨガなどの専門特化型も増えています。
この記事では、日本国内の主要フィットネスジムを店舗数ベースで整理しながら、それぞれの特徴や違い、さらに業態ごとの傾向まで詳しく解説していきます。
フィットネスジムの店舗数ランキング(日本)
まずは、日本国内における主なフィットネスジムチェーンの店舗数を規模順にまとめました。
| 順位 | チェーン名 | 店舗数(目安) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | カーブス | 約2,020店舗 | 女性専用・国内最大 |
| 2位 | chocoZAP | 約2,000店舗 | コンビニジム・急拡大 |
| 3位 | エニタイムフィットネス | 約1,250店舗 | 24時間ジム最大手 |
| 4位 | LAVA | 約450店舗 | ホットヨガ最大手 |
| 5位 | ルネサンス | 約280店舗 | 総合型・大手 |
| 6位 | セントラルスポーツ | 約250店舗 | 総合型老舗 |
| 6位 | フィットイージー | 約250店舗 | 24時間・地方拡大 |
| 8位 | ジョイフィット | 約230店舗 | 24時間+総合型 |
| 9位 | コナミスポーツクラブ | 約200店舗 | 総合型 |
| 9位 | LifeFit | 約200店舗 | 無人ジム |
| 9位 | FIT PLACE24 | 約200店舗 | 低価格24時間 |
| 12位 | アクトス | 約170店舗 | 郊外型強い |
| 13位 | ワールドプラスジム | 約160店舗 | 無人型 |
| 14位 | FIT24(快活) | 約110店舗 | 複合型 |
| 15位 | FASTGYM24 | 約90店舗 | 都市型24時間 |
日本国内におけるフィットネスジムチェーンは、カーブスとchocoZAPという“異質な2トップ”が占めています。
カーブスは女性専用・短時間運動という独自モデルで約2,000店舗まで拡大し、従来のジムとは異なる市場を築いています。一方、chocoZAPは低価格・無人運営を武器に急成長し、わずか数年で業界上位に入りました。
また、エニタイムフィットネスは24時間ジムとして安定した拡大を続けており、従来型と新興型の中間的なポジションに位置しています。
フィットネスジムの特徴と傾向
フィットネスジムは、大きく3つのタイプに分類できます。
まず現在最も勢いがあるのが、chocoZAPやエニタイムフィットネスに代表される「コンビニジム型」&「24時間ジム型」です。このタイプは月額3,000円前後という低価格と無人運営を特徴とし、短時間で気軽に、時間に縛られない利用が可能です。
2つ目は、ルネサンスやセントラルスポーツに代表される「総合型スポーツクラブ」です。プール・スタジオ・サウナなどを備え、フィットネスというより“施設利用”に近い形です。会費は高めですが、長時間滞在や家族利用に強みがあります。
そして3つ目が、カーブスやLAVAのような「専門特化型」です。女性専用・ヨガ・パーソナルなど特定ニーズに特化することで、高い継続率を実現しています。単価は高くても、明確なターゲット設定によって安定した収益を確保しています。
フィットネスジム比較表(価格・設備・特徴)
| チェーン | 価格 | 設備 | 利用時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| chocoZAP | 安い | 最低限 | ◎ | コンビニ型 |
| エニタイム | 普通 | 普通 | ◎ | 24時間 |
| カーブス | 普通 | 限定 | ○ | 女性専用 |
| ルネサンス | 高い | 充実 | △ | 総合型 |
| LAVA | 高い | 専門 | △ | ヨガ特化 |
| FIT PLACE | 安い | 普通 | ◎ | 低価格 |
フィットネスジムを比較すると「目的別に完全分化している」ことが分かります。
例えば、とにかく安く始めたいならchocoZAP、しっかり筋トレしたいならエニタイム、施設を楽しみたいなら総合型、女性専用で安心して通いたいならカーブスというように、選択基準が明確に分かれています。
都道府県別 フィットネスジムチェーン店舗数
※総店舗数は主要チェーン+その他ジムを含めた推定値
| 都道府県 | 総店舗数(推定) | カーブス | chocoZAP | エニタイム |
|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 約170 | 67 | 40 | 18 |
| 青森県 | 約40 | 18 | 3 | 3 |
| 岩手県 | 約45 | 17 | 6 | 7 |
| 宮城県 | 約110 | 38 | 31 | 18 |
| 秋田県 | 約30 | 12 | 1 | 4 |
| 山形県 | 約40 | 16 | 5 | 6 |
| 福島県 | 約80 | 30 | 8 | 11 |
| 茨城県 | 約110 | 39 | 15 | 37 |
| 栃木県 | 約80 | 34 | 11 | 21 |
| 群馬県 | 約80 | 35 | 12 | 10 |
| 埼玉県 | 約320 | 119 | 97 | 82 |
| 千葉県 | 約300 | 87 | 91 | 86 |
| 東京都 | 約900 | 206 | 386 | 294 |
| 神奈川県 | 約450 | 148 | 171 | 128 |
| 新潟県 | 約80 | 40 | 18 | 13 |
| 富山県 | 約40 | 17 | 8 | 7 |
| 石川県 | 約50 | 21 | 11 | 10 |
| 福井県 | 約30 | 14 | 7 | 1 |
| 山梨県 | 約25 | 16 | 3 | 2 |
| 長野県 | 約80 | 41 | 6 | 14 |
| 岐阜県 | 約70 | 33 | 14 | 14 |
| 静岡県 | 約140 | 70 | 32 | 11 |
| 愛知県 | 約300 | 126 | 139 | 59 |
| 三重県 | 約60 | 32 | 14 | 8 |
| 滋賀県 | 約60 | 27 | 15 | 11 |
| 京都府 | 約140 | 49 | 53 | 30 |
| 大阪府 | 約550 | 140 | 249 | 109 |
| 兵庫県 | 約300 | 100 | 111 | 48 |
| 奈良県 | 約80 | 27 | 31 | 13 |
| 和歌山県 | 約30 | 12 | 5 | 3 |
| 鳥取県 | 約25 | 10 | 1 | 8 |
| 島根県 | 約25 | 11 | 3 | 2 |
| 岡山県 | 約90 | 38 | 22 | 10 |
| 広島県 | 約150 | 40 | 67 | 22 |
| 山口県 | 約60 | 20 | 12 | 11 |
| 徳島県 | 約40 | 14 | 5 | 6 |
| 香川県 | 約50 | 16 | 24 | 3 |
| 愛媛県 | 約50 | 18 | 9 | 5 |
| 高知県 | 約30 | 12 | 10 | 2 |
| 福岡県 | 約300 | 80 | 113 | 74 |
| 佐賀県 | 約30 | 13 | 3 | 6 |
| 長崎県 | 約50 | 16 | 6 | 12 |
| 熊本県 | 約80 | 26 | 34 | 13 |
| 大分県 | 約40 | 13 | 11 | 9 |
| 宮崎県 | 約35 | 13 | 4 | 5 |
| 鹿児島県 | 約50 | 15 | 21 | 9 |
| 沖縄県 | 約70 | 25 | 8 | 24 |
都道府県別から見るフィットネスジムの傾向
この分布を見ると、フィットネスジム市場は「都市型の急拡大型」と「地方密着型」がはっきり分かれているのが特徴です。
大都市圏では、店舗数が突出して多く、その中心にあるのがchocoZAPです。特に東京都では他チェーンを大きく上回る店舗数となっており、短期間で一気に出店を進めたことが分かります。これは小型・無人・低価格というモデルによって、駅周辺や住宅地に細かく出店できるためであり、従来の大型ジムとはまったく異なる戦略です。
一方、地方など人口規模が小さい地域では大量出店モデルは限定的で、その代わりにカーブスが安定した店舗数を確保しています。ほぼすべての都道府県で一定数の店舗を持っており、特に東北や四国、九州などでは存在感が大きいです。これは女性専用・短時間利用といった特徴により、地域コミュニティに根付きやすいビジネスモデルになっているためで、人口密度に依存しにくい強みがあります。
その中間に位置するのがエニタイムフィットネスで、都市部から地方まで幅広く展開されています。東京都や大阪府ではchocoZAPほどの爆発力はないものの、確実に店舗数を伸ばしており、地方でも一定の存在感を保っています。24時間営業という利便性と、フランチャイズ主体の出店により、無理なくエリアを広げているのが特徴です。結果として、どの地域でも「一定数は必ずあるチェーン」として機能しています。
全体として見ると、都市部ではchocoZAPが市場を一気に取りに行く拡大型戦略、地方ではカーブスが安定的に需要を拾う密着型戦略、そしてエニタイムフィットネスがその間を埋めるバランス型として存在しており、三者が明確に役割分担している構図になっています。
まとめ|フィットネスジム店舗数ランキング
フィットネスジムの店舗数ランキングでは、カーブスやchocoZAPといった新旧の大型チェーンが業界を牽引しています。しかし市場全体を見ると、
- コンビニ型(chocoZAP)
- 24時間型(エニタイム)
- 総合型(ルネサンス)
- 特化型(カーブス・LAVA)
といった多様な業態が共存しており、単純な店舗数だけでは語れません。また、利用目的によって最適なジムが大きく変わる点も特徴です。フィットネス業界は今、「一部の人の趣味」から「誰でも使う生活インフラ」へ進化しています。






















