都市型100円ショップとして独自のポジションを築いているキャンドゥ。近年はイオングループ入りしたことで出店戦略にも変化が見られ、これまでとは異なる広がり方をしています。
同じ100円ショップでも、ダイソーが“全国網羅型”、セリアが“空間価値型”であるのに対し、キャンドゥは“都市寄り+施設依存型”というやや特殊な立ち位置にあります。
本記事では、2026年時点のデータをもとに、キャンドゥの都道府県別店舗数を整理し、その分布の背景にある戦略を詳しく解説していきます。
キャンドゥ 店舗数 都道府県別一覧(全国47)
キャンドゥの都道府県別店舗数を、エリアごとに整理してまとめました。
■ 北海道・東北エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 北海道 | 149 | 秋田県 | 28 |
| 青森県 | 32 | 山形県 | 25 |
| 岩手県 | 38 | 福島県 | 29 |
| 宮城県 | 45 |
■ 関東エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 茨城県 | 21 | 千葉県 | 57 |
| 栃木県 | 15 | 東京都 | 148 |
| 群馬県 | 7 | 神奈川県 | 90 |
| 埼玉県 | 64 |
■ 中部エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 新潟県 | 18 | 山梨県 | 9 |
| 富山県 | 9 | 長野県 | 21 |
| 石川県 | 10 | 岐阜県 | 18 |
| 福井県 | 4 | 静岡県 | 21 |
| 愛知県 | 44 |
■ 関西エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 三重県 | 22 | 兵庫県 | 58 |
| 滋賀県 | 12 | 奈良県 | 12 |
| 京都府 | 20 | 和歌山県 | 6 |
| 大阪府 | 82 |
■ 中国・四国エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 鳥取県 | 1 | 徳島県 | 1 |
| 島根県 | 3 | 香川県 | 3 |
| 岡山県 | 10 | 愛媛県 | 4 |
| 広島県 | 22 | 高知県 | 3 |
| 山口県 | 9 |
■ 九州・沖縄エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 福岡県 | 52 | 大分県 | 5 |
| 佐賀県 | 2 | 宮崎県 | 12 |
| 長崎県 | 13 | 鹿児島県 | 37 |
| 熊本県 | 19 | 沖縄県 | 34 |
実質トップは北海道・東京都|二極構造が特徴
キャンドゥは東京都148店舗、北海道149店舗と、この2エリアが突出しています。この分布はダイソーやセリアとはやや異なり、均等というより“偏り”があるのが特徴です。
東京都が多いのは、都市型小型店舗との相性が非常に良いためです。駅前やビルインなど、限られたスペースでも成立するため、都市部では高密度出店が可能になります。
一方で北海道の多さは、過去の出店戦略やエリア展開の影響が色濃く残っていると考えられ、全国均一とは異なる“歴史的積み上げ”が見えるポイントです。
キャンドゥの地方展開|少ない県がある理由
キャンドゥの最大の特徴は、地域によって店舗数の差が非常に大きい点です。鳥取県1店舗、徳島県1店舗など、ほぼ未展開に近いエリアも存在します。
これはダイソーのように全国を網羅する思想ではなく、「出せる場所に出す」というスタンスが強いためです。特に地方では、競合のダイソーやセリアがすでに強固なネットワークを持っているため、無理に出店していない可能性があります。
つまり、キャンドゥは“空白地帯があっても問題ない”という前提で戦略を組んでいます。
キャンドゥ×イオンの関係|“施設依存型”へ
近年のキャンドゥを語るうえで重要なのが、イオングループとの関係です。
イオン系のスーパーや商業施設への出店が進んでおり、これにより一定エリアでは急速に店舗数を伸ばしています。一方で、イオンが弱いエリアでは出店が進みにくく、地域差がさらに広がる構造になっています。
他100円ショップとの違い|“三番手戦略”
ダイソー、セリアと比較すると、キャンドゥは明確に三番手のポジションにあります。
ダイソーのように圧倒的な物量で押すことも、セリアのようにブランド空間で差別化することも難しいため、出店戦略はより限定的になります。その結果、都市部や特定施設に集中し、全国均一ではない分布になっています。
ただしこの戦略は非効率ではなく、むしろ競争が激しいエリアを避けつつ、勝てる場所に集中する合理的な動きとも言えます。
まとめ|キャンドゥは“選択集中型”
キャンドゥの都道府県別店舗数を見ると、全国に均等に広がるのではなく、エリアごとに強弱がはっきり分かれていることが分かります。
都市部や特定エリアでは高密度に展開しつつ、競争が厳しい地域や採算が取りにくい場所では無理に出店しない。この“選択と集中”が、現在の店舗分布を形作っています。
ダイソーの網羅型、セリアのバランス型に対し、キャンドゥは“ピンポイント型”とも言える戦略を取っており、今後もイオンとの連携を軸にした拡大が進んでいく可能性が高いです。