イオングループが展開する書店チェーン、未来屋書店。主にイオンモールや大型ショッピングセンター内に出店する“モール一体型書店”であり、従来の駅前立地型とは異なる戦略を取っています。
この出店モデルにより、人口規模だけでなく「商業施設の有無」に強く影響されるのが特徴です。本記事では、都道府県別の店舗数をもとに、その分布と戦略を詳しく解説します。
未来屋書店 店舗数 都道府県別一覧
■ 北海道・東北エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 北海道 | 16 | 秋田県 | 5 |
| 青森県 | 4 | 山形県 | 2 |
| 岩手県 | 3 | 福島県 | 0 |
| 宮城県 | 10 |
■ 関東エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 茨城県 | 5 | 千葉県 | 18 |
| 栃木県 | 2 | 東京都 | 8 |
| 群馬県 | 1 | 神奈川県 | 9 |
| 埼玉県 | 12 |
■ 中部エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 新潟県 | 3 | 山梨県 | 1 |
| 富山県 | 1 | 長野県 | 4 |
| 石川県 | 1 | 岐阜県 | 2 |
| 福井県 | 0 | 静岡県 | 7 |
| 愛知県 | 19 |
■ 関西エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 三重県 | 8 | 兵庫県 | 16 |
| 滋賀県 | 0 | 奈良県 | 1 |
| 京都府 | 2 | 和歌山県 | 2 |
| 大阪府 | 14 |
■ 中国・四国エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 鳥取県 | 0 | 徳島県 | 1 |
| 島根県 | 0 | 香川県 | 1 |
| 岡山県 | 2 | 愛媛県 | 0 |
| 広島県 | 1 | 高知県 | 1 |
| 山口県 | 1 |
■ 九州・沖縄エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 福岡県 | 13 | 大分県 | 1 |
| 佐賀県 | 0 | 宮崎県 | 1 |
| 長崎県 | 0 | 鹿児島県 | 2 |
| 熊本県 | 0 | 沖縄県 | 2 |
なぜ地方にも多いのか|“イオンモール連動型モデル”
未来屋書店の最大の特徴は、イオンモールなどの大型商業施設と一体化した出店戦略です。
通常の書店は駅前や繁華街に立地しますが、未来屋書店は
・モール来客を前提にした出店
・単独集客に依存しない
・ファミリー層を中心に安定需要を確保
といったモデルになっています。
このため、北海道(16店舗)や愛知県(19店舗)のように、モールが多い地域では安定して店舗数を伸ばしています。
都心で少ない理由|“駅前型ではない”
一方で、東京都は8店舗と人口に対して少なめです。
これは未来屋書店が
・駅前一等地への出店をあまり行わない
・モール内テナントに特化している
ためです。
都市部では駅前に大型書店や専門店がすでに存在しているケースが多く、モール依存型の未来屋書店は無理に競合しない戦略を取っています。
0店舗県が生まれる理由|“モール依存の弱点”
福島県・滋賀県・鳥取県・島根県など、0店舗の県も複数存在します。
これは単純に需要がないというより、
・イオンモールがない/少ない
・商業施設規模が不足している
といった“出店条件の問題”によるものです。
つまり未来屋書店は「出せる場所に出す」モデルであり、全国均等展開は前提としていません。
出店戦略の本質|“単独勝負をしない書店”
未来屋書店の戦略を一言でまとめると、「単独で勝負しない書店」です。
・集客 → モールに依存
・売上 → 来店客のついで買いを取り込む
・立地 → 商業施設優先
この構造により、書店単体では厳しい市場環境でも安定した運営が可能になっています。
まとめ|未来屋書店は“モール共生型書店チェーン”
未来屋書店の店舗分布を見ると、
・地方でも一定数ある
・都心は少なめ
・0店舗県も存在
という特徴がはっきり表れています。
これはすべて「イオンモール連動型」という戦略に起因しています。
今後の書店業界は、単独店舗よりも商業施設と一体化したモデルが主流になる可能性が高く、未来屋書店はその代表的な存在と言えるでしょう。










