関西を地盤に全国展開を進めるホームセンター、コーナン。一般向けの「コーナン」に加え、職人向けの「コーナンPRO」を展開している点が大きな特徴です。
この2業態を合算した店舗分布を見ると、他のホームセンターとは明らかに異なる“関西偏重型”の構造が浮かび上がります。本記事では、都道府県別の店舗数を整理しながら、その背景を詳しく解説していきます。
コーナン 店舗数 都道府県別一覧(全国47)
※コーナン+コーナンPRO合算
コーナン(コーナン+コーナンPRO) 都道府県別店舗数一覧
■ 北海道・東北エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 北海道 | 0 | 秋田県 | 0 |
| 青森県 | 0 | 山形県 | 0 |
| 岩手県 | 0 | 福島県 | 1 |
| 宮城県 | 6 |
■ 関東エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 茨城県 | 1 | 千葉県 | 11 |
| 栃木県 | 0 | 東京都 | 44 |
| 群馬県 | 0 | 神奈川県 | 42 |
| 埼玉県 | 23 |
■ 中部エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 新潟県 | 1 | 山梨県 | 0 |
| 富山県 | 0 | 長野県 | 0 |
| 石川県 | 1 | 岐阜県 | 4 |
| 福井県 | 0 | 静岡県 | 7 |
| 愛知県 | 27 |
■ 関西エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 三重県 | 8 | 兵庫県 | 55 |
| 滋賀県 | 5 | 奈良県 | 20 |
| 京都府 | 31 | 和歌山県 | 21 |
| 大阪府 | 131 |
■ 中国・四国エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 鳥取県 | 3 | 徳島県 | 17 |
| 島根県 | 2 | 香川県 | 11 |
| 岡山県 | 10 | 愛媛県 | 19 |
| 広島県 | 15 | 高知県 | 13 |
| 山口県 | 4 |
■ 九州・沖縄エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 福岡県 | 9 | 大分県 | 0 |
| 佐賀県 | 0 | 宮崎県 | 0 |
| 長崎県 | 2 | 鹿児島県 | 0 |
| 熊本県 | 1 | 沖縄県 | 2 |
大阪が圧倒的に多い理由|“本拠地集中型モデル”
店舗数を見ると、大阪府の131店舗が突出しています。これは単なる人口の多さではなく、コーナンが関西発祥企業であることが大きく影響しています。
特に大阪・兵庫・京都といった京阪神エリアでは、ドミナント戦略(一定地域に集中出店)が徹底されており、物流効率・ブランド認知・リピート率を最大化しています。
結果として、「関西ではどこにでもある存在」になっている一方で、他地域との差が非常に大きくなっています。
関東でも強い理由|“PRO業態の拡張”
関東でも東京都44店舗、神奈川県42店舗と、比較的強い存在感を持っています。
ここで重要なのが「コーナンPRO」の存在です。PROは建築・職人向けに特化した業態で、
・早朝営業
・工具・資材の圧倒的品揃え
・現場ニーズに特化
といった特徴があります。
建設需要の大きい都市部ではこの業態が非常に相性が良く、一般的なホームセンターとは違う形で市場を取りにいっています。その結果、都市部でも出店が成立しやすくなっています。
地方展開の特徴|“関西からの延長線”
中国・四国エリアに比較的店舗が多いのも特徴です。特に岡山・広島・四国各県に一定数出店しており、関西から西へ連続的に広がっている構造になっています。
これは物流や商圏のつながりを意識したもので、いわゆる「飛び地出店」ではなく、地続きで広げる戦略が取られています。
一方で、東北や九州では店舗数が少なく、全国均等展開ではないことが明確に分かります。
未出店エリアが多い理由|“大型店+専門性の制約”
コーナンは大型ホームセンター業態であるため、
・広い敷地
・駐車場
・一定規模の商圏
が必要になります。
さらにPRO業態は職人需要が前提となるため、地域によっては成立しにくいケースもあります。そのため、無理に全国展開せず、出店できるエリアに絞って拡大しています。
この結果、「出ている地域には多いが、ない県には全くない」という分布になっています。
コーナンの出店戦略|“二層構造モデル”
コーナンの強みは、一般向けとプロ向けの“二層構造”にあります。
通常のホームセンターは一般消費者向けですが、コーナンは
・コーナン(一般向け)
・コーナンPRO(職人向け)
を組み合わせることで、同一エリア内でも複数の需要を取り込める構造になっています。
そのため、単純な店舗数以上に市場カバー力が高く、特に都市部では効率的な展開が可能になっています。
まとめ|コーナンは“関西ドミナント+PRO特化”型チェーン
コーナンの都道府県別店舗数を見ると、関西を中心に強く、そこから周辺地域へ広がる構造が明確に見えてきます。
さらにコーナンPROという独自業態により、都市部・建設需要エリアでも強みを発揮しているのが特徴です。
全国均等ではなく、強いエリアを徹底的に強化するドミナント戦略がベースにあり、その上でPRO業態によって市場を広げている――これがコーナンの本質です。
今後も無理な全国展開ではなく、関西・関東を軸に“深く強く”広げる戦略が続いていく可能性が高いでしょう。



















