日本のカフェチェーンの中でも、駅前立地と手頃な価格帯で圧倒的な支持を集めているのがドトールコーヒーです。特にビジネスパーソンや学生の“日常使い”に強く、スターバックスとは異なるポジションを確立しています。
一方で、出店戦略は非常に特徴的で、
・都市部に極端に集中
・地方は出店が少ない、またはゼロ
という“偏りの大きい分布”になっています。
この記事では、ドトールコーヒーの店舗数を都道府県別に整理しながら、その出店戦略や地域差の理由を詳しく解説していきます。
ドトールコーヒー 都道府県別 店舗数ランキング
まずは、日本全国のドトールコーヒー店舗数を都道府県別に多い順でまとめました。
※2026年時点(公式検索ベース)
| 順位 | 都道府県 | 店舗数 |
|---|---|---|
| 1位 | 東京都 | 485 |
| 2位 | 神奈川県 | 172 |
| 3位 | 大阪府 | 81 |
| 4位 | 埼玉県 | 80 |
| 5位 | 千葉県 | 72 |
| 6位 | 愛知県 | 50 |
| 7位 | 福岡県 | 35 |
| 8位 | 兵庫県 | 31 |
| 9位 | 北海道 | 28 |
| 10位 | 宮城県 | 22 |
| 11位 | 京都府 | 21 |
| 12位 | 福島県 | 20 |
| 13位 | 静岡県 | 17 |
| 14位 | 岐阜県 | 14 |
| 15位 | 広島県 | 13 |
| 16位 | 青森県 | 12 |
| 17位 | 山形県 | 12 |
| 18位 | 茨城県 | 11 |
| 19位 | 三重県 | 9 |
| 20位 | 岩手県 | 8 |
| 21位 | 群馬県 | 8 |
| 22位 | 奈良県 | 8 |
| 23位 | 栃木県 | 7 |
| 24位 | 富山県 | 7 |
| 25位 | 石川県 | 7 |
| 26位 | 岡山県 | 7 |
| 27位 | 沖縄県 | 7 |
| 28位 | 新潟県 | 5 |
| 29位 | 山梨県 | 5 |
| 30位 | 長野県 | 5 |
| 31位 | 長崎県 | 4 |
| 32位 | 熊本県 | 4 |
| 33位 | 和歌山県 | 3 |
| 34位 | 島根県 | 3 |
| 35位 | 山口県 | 3 |
| 36位 | 愛媛県 | 3 |
| 37位 | 佐賀県 | 3 |
| 38位 | 宮崎県 | 3 |
| 39位 | 鹿児島県 | 3 |
| 40位 | 秋田県 | 2 |
| 41位 | 福井県 | 2 |
| 42位 | 鳥取県 | 2 |
| 43位 | 高知県 | 2 |
| 44位 | 大分県 | 2 |
| 45位 | 香川県 | 1 |
| 46位 | 滋賀県 | 0 |
| 47位 | 徳島県 | 0 |
東京都が圧倒的1位|ドトールの“都市特化モデル”
東京都の店舗数は485店舗と、2位以下を圧倒しています。これはドトールのビジネスモデルが「都市の駅前需要」に完全に最適化されているためです。
通勤・通学の途中、あるいは短時間の休憩や作業など、“回転率重視”の利用に特化しているため、オフィス街やターミナル駅周辺に大量出店されています。
他店のような滞在型ではなく、「サクッと使うカフェ」であることが、この圧倒的な集中につながっています。
ドトール戦略|神奈川・埼玉・千葉が独占
ランキング上位を見ると、
・神奈川県
・埼玉県
・千葉県
といった首都圏が上位を独占しています。
これは東京都への通勤圏と完全に一致しており、駅前需要の延長線上にドトールが出店していることを示しています。
つまり、ドトールは“都市そのもの”ではなく、「都市に通う人の動線」に出店しているのが特徴です。
ドトール関西・中部は中規模展開|大阪・愛知が中心
関西では大阪府が3位に入り、兵庫・京都も上位にランクインしています。ただし首都圏ほどの密度はなく、都市中心部に限定された出店が多いのが特徴です。
中部エリアでは愛知県が突出しており、名古屋駅周辺や主要都市に集中しています。このあたりも、「都市の中心部にピンポイント出店」というドトールの戦略がそのまま反映されています。
ドトールの地方展開|0店舗の県が存在
ドトールの最大の特徴は、「出店していない県がある」ことです。滋賀県・徳島県では店舗数が0となっており、全国チェーンとしては珍しい状況です。
これはドトールが無理に全国展開をせず、「採算が合う都市部に集中する戦略」を徹底しているためです。地方では郊外型の大型カフェが強く、ドトールの駅前型モデルが成立しにくいことも背景にあります。
ドトールと他店の違い|“滞在型 vs 回転型”
ドトールの分布を理解するには、スターバックスとの違いを見るのが最も分かりやすいです。スタバは郊外・観光地・ロードサイドにも出店し、滞在型の空間を提供しています。
一方でドトールは、駅前やオフィス街に集中し、短時間利用を前提とした店舗設計になっています。この違いが、そのまま「都道府県別の店舗数の偏り」として現れています。
ドトールはすでに都市部では飽和状態に近く、今後は大きな拡大よりも効率化・再配置が中心になると考えられます。一方で、地方への本格展開は限定的で、現在の「都市集中型」の構造は今後も大きくは変わらない可能性が高いです。
まとめ|ドトールは“都市のインフラ型カフェ”
ドトールコーヒーの都道府県別ランキングを見ると、極端な都市集中型であることが分かります。首都圏を中心に店舗を密集させる一方で、地方では出店を絞ることで、効率の高い運営を実現しています。
このようにドトールは、単なるカフェチェーンではなく、「都市の生活インフラ」として機能している存在です。