日本のカラオケチェーンは、全国に数百店舗以上を展開する大手から、地域密着型、さらには複合施設型まで、非常に幅広い構造になっています。
低価格で長時間利用を前提とした学生向け店舗もあれば、空間や設備にこだわった高付加価値型の店舗も存在。それぞれ料金体系・立地・ターゲット層によって明確な棲み分けが行われています。
この記事では、日本国内の主要カラオケチェーンを店舗数ベースで整理しながら、それぞれの特徴や違い、さらに地域ごとの出店傾向まで詳しく解説していきます。
カラオケチェーン店舗数ランキング(日本)
まずは、日本国内の主なカラオケチェーンを店舗数の多い順にまとめました。
| 順位 | チェーン名 | 店舗数(目安) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | カラオケまねきねこ | 約700店舗 | 業界最大・急拡大 |
| 2位 | ビッグエコー | 約500店舗 | 安定大手・都市中心 |
| 3位 | カラオケBanBan | 約400店舗 | 郊外強い・低価格 |
| 4位 | ジャンカラ | 約207店舗 | 関西圏強い |
| 5位 | カラオケ館 | 約200店舗 | 都市特化 |
| 6位 | カラオケJOYJOY | 約100店舗 | 東海地方に展開 |
| 7位 | コート・ダジュール | 約85店舗 | 高品質路線 |
| 8位 | カラオケCLUB DAM | 約70店舗 | ビッグエコーの姉妹店 |
| 8位 | 歌広場 | 約70店舗 | 学生向け |
| 10位 | JOYSOUND | 約67店舗 | 機種強み |
| 11位 | コロッケ倶楽部 | 約64店舗 | 九州中心 |
| 12位 | わくわくカラオケグループ | 約60店舗 | 埼玉県を中心に展開 |
日本国内のカラオケチェーンは、まねきねこが店舗数で圧倒的トップに立っています。約700店舗規模まで拡大しており、かつて首位だったビッグエコーを明確に上回る存在です。
まねきねこは、飲食持ち込みOKなどの柔軟な運営がコスト競争力を高め、地方を中心に急速にシェアを伸ばしました。
一方でビッグエコーは、都市部中心に安定したブランド力を維持しており、単純な店舗数ではなく「質」で戦うポジションに移行しています。
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カラオケチェーンの特徴と傾向
カラオケチェーンは、大きく4つのタイプに分類できます。
まず最も勢いがあるのが、まねきねこやBanBanに代表される「低価格・長時間利用型」です。このタイプはフリータイムや持ち込みOKなど、コストパフォーマンスを最大化する設計になっており、学生や若年層を中心に圧倒的な支持を集めています。
次に、カラオケ館や歌広場のような「都市特化・回転型」があります。これらは駅前立地に集中し、短時間利用を前提としたビジネスモデルです。料金は極端に安いわけではありませんが、アクセスの良さと回転率で収益を確保しており、繁華街では非常に強い存在です。
三つ目は、ビッグエコーやコート・ダジュールに代表される「高付加価値型」です。このタイプは、内装・音響・サービスなどの質を重視しており、ファミリーや社会人グループ、接待利用など幅広い層に対応しています。単価はやや高めですが、安定した顧客層を持つのが特徴です。
そして近年重要になっているのが、ラウンドワンや快活CLUBのような「複合施設型」です。カラオケ単体ではなく、ボウリング・ダーツ・漫画・ネットカフェなどと組み合わせることで、長時間滞在型のエンタメ施設として機能しています。これはカラオケ単体の需要が頭打ちになる中での進化形とも言えます。
カラオケチェーン比較表(価格・設備・特徴)
| チェーン | 価格 | 設備 | 滞在 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| まねきねこ | 安い | 普通 | ◎ | コスパ特化 |
| ビッグエコー | 普通 | 高い | ○ | バランス型 |
| カラオケ館 | 普通 | 普通 | ○ | 駅前型 |
| BanBan | 安い | 普通 | ◎ | 郊外強い |
| コートダジュール | 高め | 高い | △ | 快適空間 |
| ジャンカラ | 安い | 普通 | ◎ | 関西強い |
カラオケチェーン店はそれぞれが「用途別」に分かれています。「どこでも同じサービス」ではなく、利用シーンによって最適なチェーンが明確に変わる業態です。
例えば、長時間滞在を前提とする場合はまねきねこやBanBanが圧倒的に有利。デートや接待のように空間の質を求める場合はビッグエコーやコート・ダジュールの方が適しています。
また、都市部で短時間利用するならカラオケ館のような駅前型が最適です。
都道府県別 カラオケチェーン店舗数
以下は主要カラオケチェーン(カラオケまねきねこ・ビッグエコー・ジャンカラ)をもとにした、都道府県別の店舗分布です。
※総店舗数はその他チェーン・個人店を含めた推定値(約)です。
| 都道府県 | 総店舗数 (推定) | カラオケ まねきねこ | ビッグエコー | ジャンカラ |
|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 約120 | 43 | 8 | 6 |
| 青森県 | 約30 | 6 | 7 | 0 |
| 岩手県 | 約20 | 3 | 4 | 0 |
| 宮城県 | 約60 | 15 | 12 | 0 |
| 秋田県 | 約10 | 1 | 0 | 0 |
| 山形県 | 約15 | 4 | 0 | 0 |
| 福島県 | 約40 | 13 | 10 | 0 |
| 茨城県 | 約50 | 18 | 13 | 0 |
| 栃木県 | 約40 | 17 | 6 | 0 |
| 群馬県 | 約40 | 24 | 4 | 0 |
| 埼玉県 | 約120 | 46 | 21 | 0 |
| 千葉県 | 約100 | 38 | 13 | 0 |
| 東京都 | 約400 | 133 | 106 | 0 |
| 神奈川県 | 約150 | 57 | 32 | 0 |
| 新潟県 | 約40 | 21 | 6 | 0 |
| 富山県 | 約15 | 6 | 3 | 1 |
| 石川県 | 約15 | 9 | 1 | 1 |
| 福井県 | 約10 | 5 | 1 | 0 |
| 山梨県 | 約15 | 3 | 9 | 0 |
| 長野県 | 約30 | 14 | 0 | 0 |
| 岐阜県 | 約15 | 5 | 2 | 1 |
| 静岡県 | 約60 | 27 | 3 | 4 |
| 愛知県 | 約90 | 22 | 22 | 16 |
| 三重県 | 約20 | 4 | 2 | 1 |
| 滋賀県 | 約15 | 1 | 3 | 2 |
| 京都府 | 約60 | 8 | 9 | 17 |
| 大阪府 | 約180 | 30 | 52 | 84 |
| 兵庫県 | 約80 | 19 | 9 | 29 |
| 奈良県 | 約15 | 4 | 0 | 4 |
| 和歌山県 | 約10 | 0 | 0 | 1 |
| 鳥取県 | 約5 | 0 | 0 | 0 |
| 島根県 | 約10 | 2 | 0 | 0 |
| 岡山県 | 約25 | 0 | 7 | 3 |
| 広島県 | 約40 | 18 | 7 | 4 |
| 山口県 | 約15 | 5 | 0 | 0 |
| 徳島県 | 約10 | 5 | 3 | 0 |
| 香川県 | 約20 | 7 | 10 | 1 |
| 愛媛県 | 約20 | 9 | 7 | 2 |
| 高知県 | 約10 | 1 | 6 | 0 |
| 福岡県 | 約80 | 18 | 18 | 20 |
| 佐賀県 | 約10 | 5 | 2 | 0 |
| 長崎県 | 約15 | 4 | 1 | 1 |
| 熊本県 | 約15 | 3 | 1 | 3 |
| 大分県 | 約15 | 7 | 1 | 1 |
| 宮崎県 | 約15 | 6 | 2 | 2 |
| 鹿児島県 | 約15 | 4 | 2 | 2 |
| 沖縄県 | 約40 | 16 | 7 | 1 |
都道府県別に見るカラオケチェーンの傾向
この分布を見ると、カラオケ業界は非常に分かりやすく「都市集中型+地域特化型の二極構造」になっていることが分かります。
まず最も顕著なのは、東京都・大阪府といった大都市圏への集中で、「カラオケまねきねこ」と「ビッグエコー」が圧倒的な店舗数を誇ります。これはカラオケが“夜間・若年層・二次会需要”に強く依存する業態であるため、人が集まる都市ほど成立しやすいことを示しています。
一方で、地方では明確に主役が変わります。最も分かりやすいのが「カラオケまねきねこ」で、全国的に広く出店しており、地方都市では実質的な主力チェーンになっています。これは同チェーンが郊外型・ロードサイド型の出店にも強く、家族利用や昼カラオケ需要を取り込んでいるためです。
対照的に「ビッグエコー」は都市型の展開が中心で、東京都や大阪府では強いものの、地方では店舗数が限定的です。これは立地戦略が繁華街・駅前中心であることが影響しています。
さらに特徴的なのが「ジャンカラ(ジャンカラ)」の存在です。このチェーンは大阪を中心に関西圏で圧倒的なシェアを持ち、大阪府では最大勢力となっています。つまりカラオケ業界は、全国チェーンが均等に強いわけではなく、地域ごとに“覇権チェーン”が異なる構造になっています。
また、地方の小規模県(鳥取・島根・高知など)では店舗数自体が少なく、チェーンよりも個人店やローカル店舗の比率が高いと考えられます。
まとめると、カラオケチェーンは
- 都市部:ビッグエコー+まねきねこが主導
- 地方:まねきねこ中心
- 関西:ジャンカラが圧倒的優位
という地域ごとに明確な勢力図が分かれる市場です。
まとめ|カラオケチェーン店舗数ランキング
カラオケチェーンの店舗数ランキングでは、まねきねこが圧倒的な規模でトップに立ち、ビッグエコーやBanBanがそれに続く構造となっています。
しかし市場全体を見ると、
- 低価格型(まねきねこ)
- 都市型(カラオケ館)
- 高付加価値型(ビッグエコー)
- 複合型(ラウンドワン)
といった多様な業態が共存しており、単純な店舗数だけでは語れません。また、地域によって強いチェーンが異なる点も特徴で、全国一律ではない市場構造となっています。
今後は低価格競争の激化や複合施設化の進展により、勢力図がさらに変化していく可能性が高く、引き続き注目すべき市場と言えるでしょう。














