家電量販店の大手チェーンであるエディオン。関西・中四国を地盤に全国展開を進めており、エディオンは他の家電量販店とは異なる“地域密着型”の戦略を強く打ち出しているのが特徴です。
特に注目すべきは、全国均等ではなく西日本に強く偏った出店構造です。この偏りには明確な理由があり、単なる歴史ではなく現在の戦略にも直結しています。
本記事では、2026年時点のデータをもとに、エディオンの都道府県別店舗数を整理し、その分布の背景を詳しく解説していきます。
エディオン 都道府県別店舗数一覧
エディオンの都道府県別店舗数を整理しました。
■ 北海道・東北エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 北海道 | 9 | 秋田県 | 0 |
| 青森県 | 0 | 山形県 | 0 |
| 岩手県 | 0 | 福島県 | 0 |
| 宮城県 | 0 |
■ 関東エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 茨城県 | 0 | 千葉県 | 2 |
| 栃木県 | 0 | 東京都 | 3 |
| 群馬県 | 0 | 神奈川県 | 12 |
| 埼玉県 | 3 |
■ 中部エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 新潟県 | 0 | 山梨県 | 0 |
| 富山県 | 6 | 長野県 | 11 |
| 石川県 | 9 | 岐阜県 | 43 |
| 福井県 | 7 | 静岡県 | 38 |
| 愛知県 | 142 |
■ 関西エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 三重県 | 24 | 兵庫県 | 60 |
| 滋賀県 | 17 | 奈良県 | 12 |
| 京都府 | 33 | 和歌山県 | 7 |
| 大阪府 | 93 |
■ 中国・四国エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 鳥取県 | 15 | 徳島県 | 16 |
| 島根県 | 37 | 香川県 | 20 |
| 岡山県 | 62 | 愛媛県 | 44 |
| 広島県 | 134 | 高知県 | 4 |
| 山口県 | 62 |
■ 九州・沖縄エリア
| 都道府県 | 店舗数 | 都道府県 | 店舗数 |
| 福岡県 | 64 | 大分県 | 24 |
| 佐賀県 | 34 | 宮崎県 | 9 |
| 長崎県 | 41 | 鹿児島県 | 46 |
| 熊本県 | 23 | 沖縄県 | 15 |
西日本に集中する理由|“地盤企業としての成長”
エディオンの最大の特徴は、西日本、特に中国・関西エリアで圧倒的な店舗数を持つ点です。
広島県134店舗、愛知県142店舗、大阪府93店舗など、特定エリアで極端に強い存在感を持っています。これは、エディオンが複数の地域家電量販店(デオデオ・エイデンなど)を統合して成長してきた経緯によるものです。
つまり、単なる全国チェーンではなく、「地域チェーンの集合体」として拡大してきた背景が、現在の分布にそのまま反映されています。
関東・東北で少ない理由|“競争環境の違い”
一方で、関東や東北ではほとんど店舗がありません。
これは、ヤマダデンキやビックカメラ、ヨドバシカメラといった強力な競合がすでに市場を押さえているためです。
後発で同じ土俵に参入するよりも、自社の強みが活かせるエリアに集中する方が効率的であるため、あえて出店を広げていない戦略が見て取れます。
地方に強い理由|“ロードサイド×大型店モデル”
エディオンは都市中心というより、ロードサイド型の大型店舗を主軸としています。
郊外型ショッピングセンターや幹線道路沿いに出店することで、広い商圏をカバーしやすく、地方でも安定した集客が可能になります。そのため、中国・四国や九州などでも高い店舗密度を維持できています。
出店戦略の本質|“エリア特化型ドミナント”
エディオンの戦略は、全国に均等に広げるのではなく、「強いエリアで圧倒的に強くなる」ことにあります。
特定地域でシェアを高めることで、物流・広告・ブランド認知の効率を最大化し、競争優位を確立しています。このドミナント戦略が、西日本での強さにつながっています。
まとめ|エディオンは“西日本特化型の地域密着モデル”
エディオンの都道府県別店舗数を見ると、全国チェーンでありながら、明確に西日本へ偏った構造になっていることが分かります。
無理に全国均等展開を目指すのではなく、強いエリアで圧倒的なシェアを取ることで、安定した経営基盤を築いています。
今後も関東への本格進出よりは、西日本や既存エリアでの深掘りを優先する戦略が続く可能性が高いでしょう。