日本の100円ショップ業界は、ダイソー・セリア・キャンドゥ・ワッツの大手4社を中心に構成される寡占市場です。
日用品から食品、DIY用品まで幅広く取り扱う“生活インフラ”として定着しており、全国の店舗数は合計で約9,000店舗規模に達しています。
また近年は、100円商品だけでなく300円・500円といった中価格帯商品も増えており、単なる低価格業態から「低価格+高付加価値」へと進化しています。
この記事では、日本国内の主要100円ショップを店舗数ベースで整理しながら、特徴や業界構造まで詳しく解説していきます。
100円ショップ店舗数ランキング(日本)
まずは、日本国内の主要100円ショップを店舗数の多い順にまとめました。
日本国内の100円ショップで注目すべきは、ダイソーの圧倒的な店舗数です。
約4,500店舗という規模は、2位以下を大きく引き離しており、日本全国どこでも見かけるレベルの出店密度となっています。海外展開も進んでおり、世界的にも最大規模の100円ショップチェーンです。
2位のセリアは約1,800店舗で、ダイソーの半分以下ながら、デザイン性やおしゃれな商品展開で独自のポジションを確立しています。
また、キャンドゥ・ワッツも含めると、上位4社でほぼ市場を独占しています。
100円ショップの特徴と傾向
100円ショップは、大きく4つのタイプに分類できます。
まず中心となるのが、ダイソーに代表される「総合型・大量出店モデル」です。商品数の多さと価格の安さを武器に、ショッピングモールからロードサイドまで幅広く展開しています。近年は300円以上の商品も強化し、単価アップにも成功しています。
次に、セリアのような「デザイン・品質重視型」です。全品100円を基本としながらも、統一感のある商品デザインや売場づくりに力を入れており、特に女性層から強い支持を得ています。価格よりも“見た目と使いやすさ”を重視するのが特徴です。
三つ目は、キャンドゥの「都市型・利便性重視型」です。駅前や商業施設内など、アクセスの良い立地に出店し、日常使いの利便性を重視しています。コンビニに近い感覚で利用されることも多いです。
そして四つ目が、ワッツの「地方・小型店特化型」です。地方都市や郊外の小規模商業施設への出店が多く、大型店が出しにくいエリアでも強い存在感を持っています。
このように100円ショップ業界は、「規模」「デザイン」「立地」の違いで差別化されている市場です。
100円ショップ比較表(価格・品揃え・特徴)
| チェーン | 品揃え | デザイン | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ダイソー | 非常に多い | 普通 | 圧倒的規模 |
| セリア | 多い | ◎ | おしゃれ |
| キャンドゥ | 普通 | ○ | 都市型 |
| ワッツ | 普通 | △ | 地方強い |
この比較から分かるのは、100円ショップが単なる「安い店」ではなく、それぞれ明確な戦略を持っているという点です。
特に近年は、低価格だけでは差別化が難しくなり、セリアのようにデザインで勝負する企業や、ダイソーのように高価格帯商品を取り入れる企業が増えています。
また、300円ショップや新業態(Standard Productsなど)の展開も進んでおり、100円ショップ=すべて100円ではない時代になっています。
都道府県別 100円ショップ店舗数一覧
日本全国の主要100円ショップ(ダイソー・セリア・キャンドゥ)をもとに、都道府県別の店舗数を一覧でまとめました。
※総店舗数は主要チェーンに加え、ワッツなどを含めた推定値(約)です
北海道・東北
| 都道府県 | 総店舗数(推定) | ダイソー | セリア | キャンドゥ |
| 北海道 | 約450 | 180 | 78 | 149 |
| 青森県 | 約120 | 48 | 27 | 32 |
| 岩手県 | 約100 | 36 | 24 | 38 |
| 宮城県 | 約180 | 90 | 41 | 45 |
| 秋田県 | 約90 | 41 | 20 | 28 |
| 山形県 | 約90 | 43 | 24 | 25 |
| 福島県 | 約130 | 60 | 33 | 29 |
関東
| 都道府県 | 総店舗数(推定) | ダイソー | セリア | キャンドゥ |
| 茨城県 | 約230 | 109 | 60 | 21 |
| 栃木県 | 約150 | 71 | 39 | 15 |
| 群馬県 | 約150 | 83 | 39 | 7 |
| 埼玉県 | 約420 | 231 | 99 | 64 |
| 千葉県 | 約380 | 182 | 104 | 57 |
| 東京都 | 約650 | 304 | 133 | 148 |
| 神奈川県 | 約450 | 219 | 106 | 90 |
中部
| 都道府県 | 総店舗数(推定) | ダイソー | セリア | キャンドゥ |
| 新潟県 | 約160 | 72 | 60 | 18 |
| 富山県 | 約80 | 33 | 20 | 9 |
| 石川県 | 約70 | 25 | 16 | 10 |
| 福井県 | 約60 | 32 | 13 | 4 |
| 山梨県 | 約70 | 33 | 27 | 9 |
| 長野県 | 約140 | 55 | 44 | 21 |
| 岐阜県 | 約150 | 63 | 48 | 18 |
| 静岡県 | 約260 | 114 | 82 | 21 |
| 愛知県 | 約500 | 178 | 184 | 44 |
近畿
| 都道府県 | 総店舗数(推定) | ダイソー | セリア | キャンドゥ |
| 三重県 | 約150 | 71 | 44 | 22 |
| 滋賀県 | 約100 | 37 | 36 | 12 |
| 京都府 | 約160 | 81 | 39 | 20 |
| 大阪府 | 約500 | 268 | 132 | 82 |
| 兵庫県 | 約350 | 181 | 82 | 58 |
| 奈良県 | 約100 | 56 | 20 | 12 |
| 和歌山県 | 約90 | 43 | 25 | 6 |
中国・四国
| 都道府県 | 総店舗数(推定) | ダイソー | セリア | キャンドゥ |
| 鳥取県 | 約60 | 31 | 9 | 1 |
| 島根県 | 約60 | 29 | 9 | 3 |
| 岡山県 | 約130 | 68 | 38 | 10 |
| 広島県 | 約180 | 116 | 34 | 22 |
| 山口県 | 約110 | 47 | 29 | 9 |
| 徳島県 | 約70 | 33 | 16 | 1 |
| 香川県 | 約80 | 39 | 18 | 3 |
| 愛媛県 | 約100 | 64 | 23 | 4 |
| 高知県 | 約70 | 39 | 11 | 3 |
九州・沖縄
| 都道府県 | 総店舗数(推定) | ダイソー | セリア | キャンドゥ |
| 福岡県 | 約350 | 159 | 100 | 52 |
| 佐賀県 | 約60 | 31 | 9 | 2 |
| 長崎県 | 約90 | 37 | 20 | 13 |
| 熊本県 | 約120 | 57 | 25 | 19 |
| 大分県 | 約110 | 48 | 25 | 5 |
| 宮崎県 | 約90 | 29 | 27 | 12 |
| 鹿児島県 | 約130 | 50 | 33 | 37 |
| 沖縄県 | 約120 | 66 | 7 | 34 |
都道府県別100円ショップ店舗数の傾向・分析
この一覧から見えてくるのは、100円ショップ業界が「全国均一に見えて、実はチェーンごとに出店戦略が大きく異なる」という点です。
まず全体として、ダイソーはほぼすべての都道府県で圧倒的な全国網を築いています。特に地方でも店舗数が多く、ロードサイドや大型商業施設への出店を軸に、“どこにでもあるブランド”としてのポジションを確立しています。
一方、セリアは愛知県を中心に東海エリアで強く、全国的にもバランスよく展開していますが、ダイソーほどの圧倒的な店舗数ではありません。その代わり、ショッピングモールや商業施設内への出店が多く、立地とブランドイメージを重視した展開が目立ちます。愛知県でダイソーと並ぶ、あるいは上回る店舗数になっているのは象徴的です。
そして、キャンドゥは都市部と一部地域に偏った出店が特徴です。東京都や北海道では比較的多い一方で、地方では極端に少ない県も多く、エリアごとの濃淡が非常に大きいチェーンとなっています。特に北海道や東北で一定の存在感があるのは、他チェーンとの差別化ポイントです。
また、都道府県別に見ると、都市部(東京・大阪・神奈川・愛知)では3チェーンがバランスよく出店しているのに対し、地方ではダイソーの比率が一気に高まる傾向があります。これは、人口密度や商業施設の数に応じて、出店戦略が最適化されているためです。
さらに興味深いのは、北海道や鹿児島のように、キャンドゥの比率が比較的高い地域がある点で、これは物流やフランチャイズ戦略の影響と考えられます。
このように100円ショップ業界は、
👉 全国網を重視するダイソー
👉 商業施設型でブランドを作るセリア
👉 エリア特化で存在感を出すキャンドゥ
という3つの異なる戦略が共存しており、都道府県別に見ることでその違いがはっきりと浮かび上がります。
まとめ|100円ショップ店舗数ランキング
100円ショップの店舗数ランキングでは、ダイソーが圧倒的な規模でトップに立ち、セリア・キャンドゥ・ワッツがそれに続いています。
また、100円以外の商品が増えたことで、単なる低価格業態から“総合雑貨チェーン”へと進化しています。




















