日本のハンバーガーチェーンは、マクドナルドのような圧倒的規模のブランドから、地域密着型のローカルチェーン、さらには高価格帯のグルメバーガーまで、多様な業態が混在しています。
同じ「ハンバーガー店」であっても、価格帯・立地・ターゲット層によって出店戦略は大きく異なります。駅前中心の回転型、郊外型のファミリー向け、ブランド体験型など、それぞれが異なる役割を持って市場を形成しています。
本記事では、日本国内の主要ハンバーガーチェーンを店舗数ベースで整理しつつ、それぞれの特徴や違いを詳しく解説していきます。
ハンバーガーチェーン店舗数ランキング(日本)
まずは、日本国内の主要ハンバーガーチェーンを店舗数の多い順にまとめました。
(サンドイッチ・フライドチキン系は一部含む)
| 順位 | チェーン名 | 店舗数(目安) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | マクドナルド | 約3,000店舗 | 圧倒的規模・全国展開 |
| 2位 | ケンタッキー・フライドチキン | 約1,350店舗 | チキン主軸だがバーガー展開 |
| 3位 | モスバーガー | 約1,300店舗 | 品質重視・国内ブランド |
| 4位 | バーガーキング | 約350店舗 | 海外系・急成長 |
| 5位 | ゼッテリア | 約280店舗 | ロッテリア転換 |
| 6位 | サブウェイ | 約230店舗 | サンドイッチ型 |
| 7位 | フレッシュネスバーガー | 約155店舗 | 大人向け |
| 8位 | ウェンディーズ・ファーストキッチン | 約75店舗 | コラボ業態 |
| 9位 | ファーストキッチン | 約30店舗 | サイドメニュー充実 |
| 10位 | クアアイナ | 約35店舗 | 高価格帯 |
| 11位 | ドムドムバーガー | 約27店舗 | 老舗 |
| 12位 | A&W | 約24店舗 | 沖縄中心 |
| 13位 | シェイクシャック | 約18店舗 | 高級バーガー |
| 14位 | ラッキーピエロ | 約17店舗 | 函館限定 |
日本国内のハンバーガーチェーンは、約3,000店舗のマクドナルドが突出した規模となっています。2位のケンタッキーはハンバーガー専門ではないものの、店舗数規模としては業界上位に位置しています。
3位のモスバーガーは、品質重視の戦略により独自のポジションを確立しています。
さらに近年注目されているのがバーガーキングです。数年前までは100店舗未満でしたが、現在は350店舗規模まで急拡大しており、都市部を中心に存在感を強めています。
加えて、ゼンショーグループによるロッテリア→ゼッテリアへの転換も進んでおり、今後の順位変動にも注目が集まります。
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ハンバーガーチェーンの特徴と傾向
ハンバーガーチェーンは、大きく4つのタイプに分類できます。
まず一つ目は、マクドナルドに代表される「低価格・回転型」です。短時間で提供できるメニューと全国共通のオペレーションにより、回転率を最大化しています。
二つ目は、モスバーガーのような「品質重視型」です。作りたてを提供するスタイルや食材へのこだわりにより、価格よりも満足度を重視する層に支持されています。
三つ目は、バーガーキングやウェンディーズなどの「海外ブランド型」です。肉のボリュームや味付けなどで差別化し、日本のチェーンとは異なる魅力を打ち出しています。
そして四つ目は、シェイクシャックやクアアイナなどの「プレミアム・専門型」です。価格帯は高いものの、味や空間にこだわりがあり、外食としての満足度を重視する層に支持されています。
ハンバーガーチェーン比較表(価格・ボリューム・特徴)
主要チェーンを分かりやすく比較すると以下の通りです。
| チェーン | 価格 | ボリューム | 回転 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| マクドナルド | 安い | 普通 | ◎ | 全国展開 |
| モスバーガー | やや高い | 普通 | △ | 品質重視 |
| バーガーキング | 普通 | 多い | ○ | 肉感強い |
| フレッシュネス | 高め | 普通 | △ | 大人向け |
| ゼッテリア | 普通 | 普通 | ○ | 再編中 |
| サブウェイ | 普通 | 普通 | ○ | ヘルシー系 |
| シェイクシャック | 高い | 多い | △ | 高級路線 |
この比較から分かるように、ハンバーガーチェーンは「安さ」「量」「ブランド」のどこに価値を置くかで選び方が大きく変わります。
都道府県別 ハンバーガーチェーン店舗数
以下は主要ハンバーガーチェーン(マクドナルド・モスバーガー・ケンタッキーフライドチキン)をもとにした都道府県別の店舗分布です。
※総店舗数はその他チェーン(バーガーキングなど)も含めた推定値(約)です。
| 都道府県 | 総店舗数(推定) | マクドナルド | モスバーガー | ケンタッキー |
|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 約220 | 91 | 52 | 64 |
| 青森県 | 約60 | 22 | 13 | 12 |
| 岩手県 | 約40 | 14 | 12 | 7 |
| 宮城県 | 約100 | 48 | 19 | 24 |
| 秋田県 | 約30 | 16 | 7 | 6 |
| 山形県 | 約40 | 20 | 12 | 7 |
| 福島県 | 約80 | 35 | 15 | 17 |
| 茨城県 | 約140 | 77 | 24 | 29 |
| 栃木県 | 約100 | 44 | 22 | 16 |
| 群馬県 | 約110 | 43 | 26 | 25 |
| 埼玉県 | 約350 | 192 | 76 | 51 |
| 千葉県 | 約300 | 163 | 57 | 65 |
| 東京都 | 約700 | 359 | 192 | 75 |
| 神奈川県 | 約450 | 242 | 92 | 93 |
| 新潟県 | 約90 | 37 | 21 | 19 |
| 富山県 | 約60 | 28 | 9 | 7 |
| 石川県 | 約60 | 28 | 9 | 8 |
| 福井県 | 約40 | 21 | 6 | 5 |
| 山梨県 | 約40 | 20 | 12 | 7 |
| 長野県 | 約90 | 37 | 23 | 19 |
| 岐阜県 | 約100 | 48 | 17 | 16 |
| 静岡県 | 約180 | 93 | 40 | 21 |
| 愛知県 | 約350 | 208 | 86 | 72 |
| 三重県 | 約80 | 44 | 15 | 15 |
| 滋賀県 | 約80 | 40 | 9 | 16 |
| 京都府 | 約140 | 75 | 21 | 33 |
| 大阪府 | 約450 | 257 | 86 | 50 |
| 兵庫県 | 約260 | 143 | 46 | 55 |
| 奈良県 | 約80 | 36 | 14 | 15 |
| 和歌山県 | 約50 | 23 | 7 | 8 |
| 鳥取県 | 約30 | 10 | 8 | 6 |
| 島根県 | 約30 | 9 | 9 | 6 |
| 岡山県 | 約80 | 33 | 19 | 12 |
| 広島県 | 約130 | 60 | 31 | 25 |
| 山口県 | 約60 | 24 | 11 | 14 |
| 徳島県 | 約40 | 16 | 9 | 6 |
| 香川県 | 約50 | 26 | 5 | 9 |
| 愛媛県 | 約60 | 30 | 12 | 9 |
| 高知県 | 約30 | 12 | 6 | 3 |
| 福岡県 | 約300 | 115 | 75 | 64 |
| 佐賀県 | 約40 | 16 | 9 | 10 |
| 長崎県 | 約60 | 23 | 14 | 12 |
| 熊本県 | 約80 | 38 | 18 | 25 |
| 大分県 | 約60 | 25 | 16 | 11 |
| 宮崎県 | 約60 | 21 | 10 | 16 |
| 鹿児島県 | 約70 | 25 | 15 | 19 |
| 沖縄県 | 約100 | 41 | 21 | 22 |
都道府県別に見るハンバーガーチェーンの傾向
マクドナルドはすべての都道府県で最多クラスの店舗数を持ち、特に東京都・大阪府・神奈川県・愛知県といった大都市では他チェーンを大きく引き離しています。これはドライブスルー・駅前・商業施設といった多様な立地に対応できる出店力と、高回転型ビジネスモデルの強さによるものです。結果として、「全国どこでもあるインフラ的存在」になっています。
一方で、モスバーガーは全く異なるポジションを取っています。マクドナルドほどの大量出店はせず、都市部と地方都市のバランスを取りながら展開しています。特徴的なのは地方でも一定数を維持している点で、これは“品質重視・リピーター型”のビジネスモデルによって、人口規模が小さいエリアでも成立しやすいからです。つまりモスは、数ではなく客単価とブランドで戦うチェーンです。
そしてケンタッキーフライドチキンは、さらに違う戦略を取っています。店舗数はマクドナルドより少ないものの、都市・地方ともに満遍なく存在しており、特にショッピングモールやロードサイドで強いのが特徴です。日常利用というよりは「特定需要(食事・イベント)」に強く、出店もその需要に合わせて最適化されています。
地域ごとの特徴を見ると、
- 首都圏・関西圏:3チェーンすべて高密度
- 地方中核都市(福岡・広島など):バランス型
- 地方小規模県:マクドナルド中心+モス・ケンタッキーが補完
という構造になっています。
特に注目すべきは、どの地域でもマクドナルドがベースとして存在し、その上にモスやケンタッキーが“用途別に重なる”形になっている点です。つまりハンバーガー市場は、
- 日常・低価格 → マクドナルド
- 品質・差別化 → モスバーガー
- 食事・イベント需要 → ケンタッキー
という役割分担型の市場構造になっています。
まとめ|ハンバーガーチェーン店舗数ランキング
ハンバーガーチェーンの店舗数ランキングでは、マクドナルドが圧倒的な規模でトップに立ち、モスバーガーやケンタッキーがそれに続く構図となっています。
しかし、業界全体を見ると「低価格型」「品質重視型」「海外ブランド」「プレミアム型」といった多様な戦略が共存しており、単純な店舗数だけでは語れないのが特徴です。
今後はバーガーキングのような成長ブランドや、ゼッテリアのような再編の動きによって、勢力図が変化していく可能性も高く、引き続き注目すべき市場と言えるでしょう。






















