全国に広く展開するビジネスホテルチェーンとして知られるルートインホテルズ。ルートインジャパンが運営し、「無料朝食」「大浴場完備」「ロードサイド立地」を軸に、他のホテルチェーンとは異なる独自のポジションを確立しています。
特に特徴的なのは、都市部ではなく地方・郊外に強い出店構造です。出張需要の中でも、車移動が前提となるビジネス層を取り込むことで、他チェーンとは異なる市場を開拓しています。
本記事では、2026年時点のデータをもとに、ルートインホテルズの都道府県別施設数を整理し、その分布から見える戦略を詳しく解説していきます。
ルートインホテルズ 都道府県別施設数一覧
■ 北海道・東北エリア
| 都道府県 | 施設数 | 都道府県 | 施設数 |
| 北海道 | 21 | 秋田県 | 8 |
| 青森県 | 8 | 山形県 | 8 |
| 岩手県 | 11 | 福島県 | 9 |
| 宮城県 | 14 |
■ 関東エリア
| 都道府県 | 施設数 | 都道府県 | 施設数 |
| 茨城県 | 13 | 千葉県 | 10 |
| 栃木県 | 11 | 東京都 | 6 |
| 群馬県 | 9 | 神奈川県 | 5 |
| 埼玉県 | 8 |
■ 中部エリア
| 都道府県 | 施設数 | 都道府県 | 施設数 |
| 新潟県 | 11 | 山梨県 | 8 |
| 富山県 | 8 | 長野県 | 13 |
| 石川県 | 5 | 岐阜県 | 29 |
| 福井県 | 6 | 静岡県 | 20 |
| 愛知県 | 16 |
■ 関西エリア
| 都道府県 | 施設数 | 都道府県 | 施設数 |
| 三重県 | 13 | 兵庫県 | 6 |
| 滋賀県 | 5 | 奈良県 | 2 |
| 京都府 | 3 | 和歌山県 | 4 |
| 大阪府 | 6 |
■ 中国・四国エリア
| 都道府県 | 施設数 | 都道府県 | 施設数 |
| 鳥取県 | 2 | 徳島県 | 3 |
| 島根県 | 4 | 香川県 | 4 |
| 岡山県 | 5 | 愛媛県 | 5 |
| 広島県 | 6 | 高知県 | 0 |
| 山口県 | 5 |
■ 九州・沖縄エリア
| 都道府県 | 施設数 | 都道府県 | 施設数 |
| 福岡県 | 12 | 大分県 | 5 |
| 佐賀県 | 2 | 宮崎県 | 4 |
| 長崎県 | 1 | 鹿児島県 | 1 |
| 熊本県 | 5 | 沖縄県 | 6 |
地方に強い理由|“ロードサイド特化という戦略”
ルートインホテルズの最大の特徴は、地方・郊外への強い出店です。
岐阜県29施設、長野県13施設、山梨県8施設など、他チェーンではあまり見られない地方での高密度展開が目立ちます。これは、駅前立地ではなく、幹線道路沿い・工業団地周辺といった「車利用前提の立地」を重視しているためです。
都市部に依存せず、地方でも成立するビジネスモデルを確立している点が、ルートインの最大の強みです。
都市部が少ない理由|“戦う場所を変えている”
東京都6施設、神奈川県5施設と、首都圏では控えめな出店にとどまっています。
これは競争が激しい都市中心部を避け、あえて郊外や地方都市に軸足を置いているためです。駅前一等地ではなく、駐車場を確保できる立地を優先することで、独自のポジションを築いています。
結果として、都市部では目立たないものの、地方では圧倒的な存在感を持つ構造になっています。
出店戦略の本質|“車社会対応型ビジネスホテル”
ルートインの出店は、明確に「車移動」を前提としています。
無料駐車場や大浴場といった設備は、長距離移動のビジネス利用と相性が良く、工事関係者や営業職などの需要を取り込んでいます。これにより、駅前型ホテルとは異なる顧客層を確保しています。
この戦略により、人口が少ない地域でも安定した稼働が可能になっています。
他ホテルチェーンとの違い|“ロードサイド vs 駅前”
ルートインホテルズの最大の違いは、立地戦略です。
一般的なビジネスホテルが駅前立地を重視するのに対し、ルートインはロードサイドを主戦場としています。この違いにより、競合を避けながら独自市場を確立しています。
まとめ|ルートインは“地方特化・ロードサイド型モデル”
ルートインホテルズの都道府県別施設数を見ると、都市部よりも地方での強さが際立っています。
車社会に適応した設備と立地戦略により、他チェーンとは異なる市場を開拓している点が最大の特徴です。
今後も都市部への拡大より、地方ネットワークの強化とロードサイド立地の最適化が進んでいくと考えられます。