根津、谷中、千駄木は、東京の中心にありながらも、下町の情緒と歴史が色濃く残っているエリアで、頭文字を組み合わせて「谷根千」と呼ばれます。
「谷中ぎんざ」での食べ歩き、お散歩しながらのカフェ巡りも楽しめ、観光客にも地元の人にも人気のスポットとなっています。
今回は、そんな谷根千の観光ルートと見どころ、お散歩食べ歩きマップなどをご紹介していきます。
谷根千観光ルート
谷根千観光ルートは以下の通りです。
✅谷根千観光ルート
谷根千の観光ルートは、日暮里駅から出発して、まず「谷中銀座商店街」での食べ歩きを楽しみましょう。約70ものバラエティに富んだお店が立ち並んでいます。
そのあとは、よみせ通り商店街にあるオシャレなカフェや飲食店に立ち寄りつつ、1900年の歴史を誇る「根津神社」へ移動。最後は著名な画家や文学者、俳優なども眠る「谷中霊園」へ向かい、日暮里駅へと戻ります。
時間があれば、昭和に建てられた三軒の家を改築した複合施設「上野桜木あたり」や、徳川家ゆかりの寺院「寛永寺」にも訪れてみてください。
谷中銀座のお散歩食べ歩きマップ
谷中銀座のお散歩食べ歩きマップは以下の通りです。
✅谷中銀座のお散歩食べ歩きマップ
谷中銀座の全長は約180メートル程度です。商店街全体が比較的コンパクトなため、歩いてゆっくりと散策することができます。
詳細は以下リンクをチェックしてみてください。
谷根千の観光の見どころ
続いて、谷根千の観光の見どころをそれぞれ紹介していきます。
夕やけだんだん
JR日暮里駅の北口を出て、緩やかに上る御殿坂を歩いて行くと、買い物客で賑わう谷中銀座商店街に通じる「夕やけだんだん」と呼ばれる階段があります。名前のとおり、この階段からは美しい夕焼けを眺めることができます。
谷中銀座
谷中銀座商店街は、昔ながらの個人商店を中心に、さまざまな業種の店舗が全長170mほどの短い通りに立ち並んだ商店街です。
どこかレトロな印象の下町情緒や江戸文化の香りが感じられ、近隣住民だけではなく、国内外から多くの観光客が訪れます。
谷中銀座カヌレ パパン
『谷中銀座カヌレ パパン』は、夕焼けだんだんの階段上すぐ横に街の小さなカヌレ屋さんです。クラシックカヌレや、塩バターカヌレなどの定番のほか、当店オリジナルの惣菜カヌレなど季節ごとに全6種類ご用意しています。
毎日焼き上げる数に限りがありますが、こだわり素材の風味を生かし、心を込めて一つ一つ丁寧に焼き上げています。また、店内にはカフェやワインと一緒に楽しめるイートインスペースもご用意しています。
やなかしっぽや
下町の手作りおやつをコンセプトに猫のしっぽをモチーフにした焼ドーナツ専門店です。原材料は極力国産にこだわり、昔ながらの素朴な焼菓子を常時13~14種類ほど取り揃えています。
甘味処 鎌倉 谷中銀座店
甘味処鎌倉 わらびもち専門店は「鎌倉わらびもち」を看板メニューとした和のスイーツ店です。わらび餅は本わらび餅を使用して職人が手作りで練り上げた一品で、独特のモチモチした食感と程よい甘さと深煎りきな粉の風味を楽しめます。
また、わらび餅専門店だから出来る「わらび餅ドリンク」も大人気の商品となっています。
肉のサトー
肉のサトーでは、谷中名物の「谷中メンチ」や「谷中コロッケ」が販売されています。「谷中メンチ」は国産牛と最上級A5ランクの和牛を使った自慢の逸品。商品は牛肉・豚肉・鶏肉の全てにおいて国産にこだわっています。
グルグルジェラート 谷中銀座店
グルグルジェラートでは、しぼりたての牛乳と北海道産のフレッシュな素材を豊富に使い、保存料や安定剤の使用を最低限に抑えた身体にやさしい、毎日食べられる手作りジェラートを提供しています。
全フレーバーのベースとなっているのが、“みるくジェラート”。なめらかでやさしいミルクと溶け合ってさまざまな素材の美味しさを引き立てます。
CIBI TOKYO
「CIBI Tokyo」は、オーストラリア・メルボルンに本店を構えるコンセプトストアです。
オープンは朝8時より。自家製天然酵母パンを使ったブレックファーストメニューをはじめ、マフィンやケーキなどのハウスメイドのスイーツもご用意。ランチでは、旬な素材を使った月替わりのプレートや、季節ごとに変わるランチボウルなどを提供しています。
コーヒーは、オリジナルブレンドのエスプレッソで淹れるロングブラックやフラットホワイトなどが人気です。
根津神社
根津神社(ねづじんじゃ)は、日本武尊が1900年近く前に創祀したと伝える古社で、東京十社の一社に数えられています。
六代将軍・家宣が生まれた場所で、根津神社はその産土神となりました。1706年に五代将軍・綱吉によって、この地に社殿が造営されました。
見事な権現造りの本殿、拝殿、幣殿、唐門、楼門、透塀のすべてが現存し、国の重要文化財に指定されています。春には境内に約3,000株のツツジが咲き競います。
喫茶ニカイ
「喫茶ニカイ」は、青く輝くクリームソーダやフレンチトーストが有名なレトロモダンなカフェです。古民家の2Fフロアをリノベーションし、青を基調としたお洒落な空間で名物のクリームソーダを楽しめます。
cafe&bar 花重谷中茶屋
cafe&bar 花重谷中茶屋は、創業150年の老舗花屋の一部をリノベーションして、2023年7月22日にオープンしたカフェです。
老舗のパン屋「パンのペリカン」のパンを使用したフレンチトーストや、「ナイトロコーヒー」などこだわりのメニューをいただくことができます。また、夜は不定期でバー営業も行っています。
カヤバ珈琲
「カヤバ珈琲」は、100年以上前からこの地に根付き、地域の人々に愛されてきたお店です。建物は大正5年築の町家で、平成18年に惜しまれつつ閉店となりましたが、街の有志により改装され、平成21年より営業を再開することとなりました。
名物メニューの「たまごサンド」は、厚焼きたまごをパンに挟んだシンプルなサンドイッチですが、ふんわりとした食パンに、しっとりふわふわの卵が至福の味わいです。
谷中霊園
谷中霊園は、谷中の寺町の中にあって、寛永寺や天王寺の墓地が入り組んで一団の墓域を形成しています。園内は明るく静かで、著名な画家や文学者、俳優なども眠っています。
また、幸田露伴の小説「五重塔」のモデルになった天王寺五重塔の跡もあります。霊園の北側はJRの線路に接する高台となっており、スカイツリーを望むことが出来ます。
徳川慶喜公墓所
江戸幕府最後の将軍である第15代徳川慶喜の墓所は、谷中墓地と称される区域の寛永寺墓地にあります。円墳状の墓で、慶喜とその妻が並んでいます。
慶喜は華族の最高位である「公爵」を与えてくれた明治天皇に感謝の意を表すため、自分の葬儀を仏式でなく神式でおこなうよう遺言を残したことにより、一般皇族と同じような円墳が建てられました。
寛永寺
上野公園一帯に広がる寛永寺は、天台宗の関東総本山。1625(寛永2)年、天海大僧正(てんかいだいそうじょう)により創建されました。
江戸時代には、現在の上野公園一帯が寛永寺の境内でしたが、上野戦争でその多くを焼失。現在は根本中堂をはじめ開山堂(両大師)、不忍池辯天堂、上野大仏(パゴダ)、輪王殿などの建造物が上野公園とその周辺に点在しています。
清水観音堂の舞台前に復元された「月の松」は、浮世絵師歌川広重の「名所江戸百景」にも描かれていることで有名です。丸い形の松から不忍池辯天堂を見下ろす風流な景観は、絶好のフォトスポットとなっています。
【谷根千観光ルートお散歩食べ歩きマップ】まとめ
谷根千エリアは、古き良き東京の雰囲気を感じながら、食べ歩きやショッピングが楽しめる素敵な場所です。ぜひこのマップを参考に、ゆっくりとお散歩しながら谷根千の魅力を満喫してください。