日本のベビー用品・子供用品業界は、大手チェーンへの集中と高付加価値化が進んでいるのが特徴です。
特に、日常使いの消耗品や低価格衣料を扱うチェーンと、出産準備・ギフト・体験を重視する専門店で明確に役割が分かれており、同じベビー用品店でもビジネスモデルは大きく異なります。
この記事では、日本国内の主要ベビー用品チェーンを店舗数ベースで整理しながら、それぞれの特徴や業界構造について詳しく解説します。
ベビー用品店の店舗数ランキング(日本)
まずは、日本国内の主要ベビー用品・子供用品チェーンを店舗数の多い順にまとめました。
※子供服ブランド・専門店含む
| 順位 | チェーン名 | 店舗数(目安) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 西松屋 | 約1,180店舗 | 圧倒的最大手・低価格・全国網羅 |
| 2位 | バースデイ | 約330店舗 | しまむら系・SNS人気ブランド |
| 3位 | トイザらス / ベビーザらス | 約150店舗 | 大型店・玩具+ベビー用品 |
| 4位 | プティマイン | 約150店舗 | SC中心に展開 |
| 5位 | アカチャンホンポ | 約130店舗 | 出産準備・専門性が強み |
| 6位 | ミキハウス | 約90店舗 | 高級ベビー服ブランド |
| 7位 | MARKEY’S | 約87店舗 | セレクト系・個性派 |
| 8位 | ファミリア | 約74店舗 | 老舗・高品質・ギフト需要 |
| 9位 | べべ(BeBe) | 約72店舗 | 百貨店中心の高品質ブランド |
| 10位 | BREEZE | 約50店舗 | カジュアル子供服 |
| 11位 | ブランシェス | 約45店舗 | モール中心・デザイン重視 |
| 12位 | DADWAY | 約22店舗 | 輸入ブランド強い |
日本国内のベビー用品店は、西松屋が圧倒的な一強状態です。1,000店舗を大きく超える規模は他チェーンを完全に引き離し、2位のバースデイ以下は数百店舗規模にとどまっています。
また注目すべきは、ランキング上位に「専門店」と「子供服ブランド」が混在している点です。これは、ベビー用品市場が単なる物販ではなく、「ファッション」「ギフト」「体験」など複数の価値軸で成り立っていることを示しています。
ベビー用品店チェーンの特徴と傾向
ベビー用品チェーンは、大きく4つのタイプに分けることができます。
まず現在の主流となっているのが、西松屋やバースデイに代表される「低価格・日常使い型」です。
このタイプは、肌着・おむつ・消耗品などを中心に、日常的に何度も利用される“生活インフラ型店舗”として機能しています。特に西松屋はロードサイド中心の出店戦略により、地方でも強い存在感を持っています。
次に、アカチャンホンポやベビーザらスのような「総合専門店型」です。
こちらは出産準備や大型商品(ベビーカー・チャイルドシートなど)に強く、“一度にまとめて買う場所”としての役割が大きいのが特徴です。接客や専門知識も重視されます。
三つ目は、ミキハウスやファミリアのような「高級・ブランド型」です。
価格帯は高いものの、品質・デザイン・ブランド価値が重視され、ギフト需要や富裕層向け市場を支えています。百貨店との相性も良いのが特徴です。
そして四つ目が、プティマインやBREEZEなどの「ファッション・トレンド型」です。
SNSやトレンドを意識したデザインで、“おしゃれな子供服”としての需要を取り込んでいます。特に若い親世代に支持されており、ショッピングモールへの出店が中心です。
ベビー用品店比較表(価格・特徴・ターゲット)
| チェーン | 価格帯 | 専門性 | ターゲット | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 西松屋 | 安い | △ | 全世帯 | 圧倒的店舗数・日常使い |
| バースデイ | 安い〜普通 | △ | 若年層 | SNS人気・デザイン重視 |
| アカチャンホンポ | 普通 | ◎ | プレママ層 | 出産準備の定番 |
| ベビーザらス | 普通 | ○ | ファミリー | 玩具と大型用品 |
| ミキハウス | 高い | ◎ | 富裕層 | ブランド力・品質 |
| ファミリア | 高い | ◎ | ギフト層 | 老舗・上品デザイン |
ベビー用品店において、普段使いは西松屋、出産準備はアカチャンホンポ、ギフトはファミリアといったように、ユーザーは目的ごとに店舗を使い分けています。
また近年は、価格だけでなく「デザイン性」「ブランド」「体験価値」が重視されており、単価の高い店舗でも一定の支持を得ています。
都道府県別ベビー用品店出店数ランキング(目安)
| 順位 | 都道府県 | 店舗数(目安) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 東京都 | 約300以上 | 人口最多・モール集中 |
| 2位 | 大阪府 | 約200 | 商業施設多い |
| 3位 | 神奈川県 | 約180 | ファミリー層多い |
| 4位 | 愛知県 | 約150 | バランス型 |
| 5位 | 埼玉県 | 約140 | 郊外型多い |
| 6位 | 千葉県 | 約130 | ロードサイド強い |
| 7位 | 福岡県 | 約100 | 九州中心 |
| 8位 | 兵庫県 | 約90 | 都市+郊外 |
| 9位 | 北海道 | 約80 | 札幌集中 |
| 10位 | 静岡県 | 約70 | 広域分散型 |
都道府県別に見ると、ベビー用品店は人口規模とファミリー層の多さに強く連動する業態であることが分かります。
特に西松屋やバースデイのようなロードサイド型店舗は、駐車場付きの郊外立地に多く、車移動が前提の地域ほど出店しやすい構造になっています。一方で、アカチャンホンポやベビーザらスは大型商業施設内への出店が中心で、都市部やショッピングモールの多い地域に集中しています。
また、少子化の影響を受けながらも店舗数が維持されている理由は、「子供1人あたりの支出増加(高付加価値化)」にあります。単に数が減るのではなく、“より良いものにお金を使う市場”へと変化しているのが現状です。
まとめ|ベビー用品店の店舗数ランキング
ベビー用品店の店舗数ランキングでは、西松屋が圧倒的な規模で1位となっています。しかし市場全体を見ると、
低価格インフラ型(西松屋・バースデイ)
総合専門型(アカチャンホンポ)
高級ブランド型(ミキハウス・ファミリア)
トレンド型(プティマインなど)
といったように、明確に役割が分かれています。また、少子化の中でも市場は完全に縮小しているわけではなく、「量」から「質」へシフトしているのが最大の特徴です。