日本の英会話教室市場は、少子化やオンライン英会話の普及により、単純な校舎数の拡大ではなく「業態ごとの棲み分け」が進んでいます。
一方で、英語教育の重要性はむしろ高まっており、特に子ども向け英会話は“教育インフラ”として全国に広がっています。その結果、英会話教室は「数が多い業態」と「質重視の業態」で大きく分かれるのが特徴です。
また、業界全体を見ると、拠点数では地域密着型が圧倒的に多く、ブランド認知では駅前型スクールが強いという、二重構造が形成されています。
この記事では、日本国内の主要英会話教室を店舗数(拠点数)ベースで整理しながら、それぞれの違いや業界の動向まで詳しく解説していきます。
英会話教室店舗数ランキング(日本)
まずは、日本国内の主要英会話教室を校舎数の多い順にまとめました。
※教室・ホームティーチャー・校舎含む
| 順位 | スクール名 | 校舎数(目安) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ECCジュニア | 約10,000校 | 子ども英会話の最大手 |
| 2位 | 公文式(英語) | 約8,000校 | 学習塾型・全国網 |
| 3位 | ラボ・パーティ | 約2,000校 | 子ども英語教室 |
| 4位 | BE studio(ビースタジオ) | 約1,700校 | ベネッセ系・幼児強い |
| 5位 | ペッピーキッズクラブ | 約1,528校 | 子ども向け英会話教室 |
| 6位 | NOVA(駅前留学) | 約300校 +KIDS約540校 | 全国展開・低価格 |
| 7位 | イーオン(AEON) | 約380校 | 大手・社会人向け |
| 8位 | シェーン英会話 | 約170校 | ネイティブ講師 |
| 9位 | ECC外語学院 | 約140校 | 総合型 |
| 10位 | ロゼッタストーン・ラーニングセンター | 約45校 | IT活用 |
| 11位 | ベルリッツ | 約40校 | ビジネス特化 |
| 11位 | Gabaマンツーマン英会話 | 約40校 | マンツーマン特化 |
| 13位 | ワンコイングリッシュ | 約12校 | 低価格 |
| – | ミライズ英会話 | 約4校 | コーチング型 |
| – | ライザップENGLISH | 約3校 | 短期間で英語脳を育成 |
日本国内の英会話教室をみると、ECCジュニアや公文式のような地域教室型は、住宅街や施設内に小規模拠点を大量展開できるため、数では圧倒的に多くなります。
一方で、NOVAやイーオンのような駅前スクールは、1校あたりの規模が大きく、講師や設備コストが高いため、数は数百規模に留まります。
また、「マンツーマン」や「ビジネス特化」で差別化するスクールも多く、単純な店舗数だけでは優劣が決まらない市場となっているのが特徴です。
英会話教室の特徴と傾向
英会話教室は、大きく4つのタイプに分類できます。
まず最も店舗数が多いのが、ECCジュニアや公文式に代表される「地域密着・ホームティーチャー型」です。個人宅や地域施設を活用して教室を開くため、全国に網のように広がっているのが特徴です。主に子ども向け教育に特化しています。
次に、NOVAやイーオンのような「通学型・駅前スクール」です。駅近のビルに教室を構え、ネイティブ講師やカリキュラムを提供する王道の英会話スタイルです。社会人や学生の利用が中心で、ブランド力が高いのが特徴です。
三つ目は、Gabaのような「マンツーマン特化型」です。個別指導により短期間でのスキル習得を目指すスタイルで、料金は高めですがビジネス層から支持されています。
そして四つ目が、ビースタジオやペッピーキッズクラブのような「子ども専用スクール型」です。ショッピングモールや幼稚園などに併設され、親の送迎を前提とした立地戦略を取っています。
このように英会話教室は、「規模」「対象年齢」「学習スタイル」によって明確に分かれる業界です。
英会話教室比較表(価格・形式・特徴)
この比較から分かるのは、英会話教室が単なる「語学学習の場」ではなく、ターゲットごとに最適化されたサービスである点です。
特に子ども向けは「通いやすさ(距離)」が重要であり、その結果として拠点数が爆発的に増えています。一方で大人向けは「講師の質」「カリキュラム」「立地」が重視され、数よりも質の競争になっています。
都道府県別 英会話教室出店数ランキング(目安)
| 順位 | 都道府県 | 校舎数(目安) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 東京都 | 約800以上 | ビジネス需要 |
| 2位 | 大阪府 | 約400 | 都市型 |
| 3位 | 神奈川県 | 約350 | ベッドタウン |
| 4位 | 愛知県 | 約300 | 教育意識高い |
| 5位 | 埼玉県 | 約250 | 郊外型 |
| 6位 | 千葉県 | 約230 | ファミリー層 |
| 7位 | 兵庫県 | 約220 | 関西圏 |
| 8位 | 福岡県 | 約200 | 九州中心 |
| 9位 | 京都府 | 約150 | 観光+教育 |
| 10位 | 北海道 | 約140 | 広域型 |
英会話教室を都道府県別にみると、東京都は外資系企業や海外との取引が多く、英語スキルの需要が高いため、教室数も圧倒的に多くなっています。
また、愛知・京都・兵庫などは教育意識が高い地域として知られており、子供向け英会話教室の需要も強い傾向があります。
一方で地方では、店舗数は少ないもののオンライン英会話の利用率が高く、「都市=対面」「地方=オンライン併用」という構造が見られます。
まとめ|英会話教室 店舗数ランキング
英会話教室の店舗数ランキングでは、ECCジュニアが圧倒的な拠点数でトップに立っています。しかし市場全体を見ると、
地域密着型(ECCジュニア・公文)
駅前スクール型(NOVA・イーオン)
マンツーマン型(Gaba)
子ども専門型(ペッピーキッズなど)
といった多様な業態が共存しています。
また、業界全体としてはオンライン英会話の台頭により校舎数は伸びにくくなっている一方で、「対面ならではの価値」は依然として高く評価されています。
英会話教室業界は今、「量の拡大」から「質と専門性の競争」へとシフトしている市場です。用途や目的に応じて最適な教室を選ぶことが、これまで以上に重要になっています。